北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2008年10月

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今日は、夕方から急に冷えてきた。室温10℃は今までで最も低い。
いよいよ秋も終わり寒さが来るかな、と感じた。
窓辺には赤いマユミが飾られている。美しい赤もそろそろ見納め時のようだ。
外の景色は、緑がまぶしいと感じたときを考えると豹変したといえるだろう。

そして、今日の浅間山は、天気が良かったため噴出する煙がはっきりと分かり悠然としていて圧倒された。ある軽井沢の人は、この煙が北軽井沢の方に向いて吹き出していると安心だ、と言っていたが、それを聞いてからは、煙が軽井沢の方へ吹いてくれ・・・と思うようになった。

裾野に目を移すと、黄金色の唐松が常緑樹の緑と競うように輝いていた。
特にこの季節、赤や黄色の紅葉もさることながら、この黄金色の唐松は素晴らしいものがある。こちらに来て始めて見るためもあるが、この黄金色が夕日に光るときは、もうため息が出てくるほどだ。

さて、6月にこちらに来て嬬恋村役場へ住民登録に行ったとき、一台の無線機を貸与された。
住民になると、この無線機が貸与され、火山情報をはじめ、ダムの放流情報、停電情報などが放送される。そして、午前7時、正午、午後5時と音楽が流れる。これが実にローカルで、思わずにんまりすることがある。5年前に浅間山の噴火で、灰が降る被害があったらしいが、今は穏やかになっている。先日、避難場所も念のため確認しておいた。

浅間山の噴火する近くで生活するようになったが、この浅間山があるから、またいろいろな恵みもある。浅間の湯、鬼押しの湯などの温泉も浅間山のおかげ。美味しい高原野菜と、新鮮な水、豊富な果物と自然界の恵みに感謝しながら、今度はチョット怖い厳しい冬との交際が始まろうとしている。

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午前中は晴天だった。時折、強い風が吹くと、広葉樹の葉と唐松の葉が降ってくる。
落ち葉がひらひらと・・・・・なんて物ではない。まるで落ち葉の雨が降ってくるようだ。
この様子を、リーフシャワーと呼ぶことにした。モミジや団栗などの葉は比較的軽いので風に流されていくが、オオバの葉になると大きくて重いため、いっきに落下してくる。
唐松の葉は全くシャワーの小さな粒が落ちてくるような様子。
木の葉に混じって団栗の実も落ちてくる。

今まで、こんな光景に出会ったことがない。
自分自身の身体のすべてがリーフシャワーを浴びながら、晩秋の情景にすっぽりとはまっているようだ。こんな時、いつもカメラが手元にない。何度か慌ててカメラを取りに行くが間に合わない。しかし、これは実際に出会わないと、きっと理解できないだろう。

このあたりでは、ほとんどの木々の葉が落ち葉となって散ってしまった。
紅葉の後は、主役は落ち葉に変わる。風に吹かれて落ち葉たちはさまざまな場所に降り立ち、その景色を変えていく。

虹の街を歩いてみた。道は落ち葉で埋め尽くされている。これは歩かないと経験できない情景だ。僕は芸術という物にほとんと縁がなく、美術館なども自分からすすんで行ったことはない。しかし、ここに来て、この情景を見て、これは芸術だと感じた。
さまざまな色の落ち葉が敷き詰められた光景は、なんと表現すればいいか。
やはり落ち葉の絨毯という表現が一番適当かもしれない。

もし、絵を描くことが出来るなら、描いてみたいと思った。もし、詩が書けるなら書いてみたいと思った。もし曲が書けるならこれをメロディにしてみたいと思った。
芸術家たちが、自然を求め、自然の中でその情景と出会いながら、閃きを得るということが理解できる。

落ち葉は、庭の橋の上に、岩の上に、そして林の傾斜の上に、また池の水の上にも舞い降りてすっぽりと水を隠している。屋根の上も、それぞれの木々たちの種類によって色とりどりの姿に変わっている。地上に降りる途中、常緑樹の枝に舞い降りた落ち葉は、まるでその木に咲いた花のようだ。忙しく車で走り回っていては、きっとこの情景に出会うことはなかったに違いない。歩くことの素晴らしさを深く、そして強く感じた。

紅葉、リーフシャワー、そして落ち葉。次の主役は何だろう。
日本には四季がある。春夏秋冬、それぞれに違った情景をもたらし、巡りめぐっているが、その情景は場所によって違い、自然の恵みも違ってくる。
北軽井沢は、紅葉から主役を受け継いだ落ち葉たちが、もうしばらくあでやかな舞を演じてくれることだろう。

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昨日、今日と曇り空ながら雨は来ない。この秋は、わが家にとって素晴らしい実りの秋だった。振り返ってみると、まずはなんといってもキノコだ。柳の木に生えるヤナギタケ、そしてこのプリンスランドの名産?ハナイグチ、わが家の切り株に出現したナラタケ、お酒と相性の悪いチョコタケ、そしてムラサキシメジ。

キノコご飯に、キノコうどん、キノコそば、キノコオムレツ、味噌汁、けんちん汁と大いに楽しませてくれた。そして、五味子の赤い実は、お酒とジュース。ナツハゼの実はジャム。クレソンにセリも採れた。最後は栗。妻は、カラスやリスと競争しながら、かなりの栗を蓄えている。冷蔵庫の冷凍室は、栗とキノコで満員だ。
こんなにたくさんの自然の恵に会えるとは想像もしていなかった。今日は、散歩がてら熟成した五味子の赤い実をジュースにするつもりで採ってきた。

少し風が吹くと、木々の葉が落ち、道路一杯に広がっている。
もう一つの冬の準備、薪の収集や薪割りも少しずつ進んでいる。床下にかなりの薪はストックできたが、なにせ初めての冬を経験するので、どれくらいの薪がいるのか見当がつかない。出来るだけ多くの薪を確保しようと考えている。幸いなことに、すぐ近くに枯れ木や倒木がかなりあるので、それを薪にすることにしている。初めての経験で少々骨が折れるが、何とかこなしている。

この地に来て4ヶ月半、ここまでは無事予想以上の生活が出来ているが、これからが最大の不安材料である冬を迎える。どれだけ雪が降るのか、どのくらい寒いのか、雪よりも温度が低いことで凍結が一番怖いと言われている。
熊のように冬眠しますと言うわけにはいかないので、いろいろと最善の準備が必要だろう。
栗とキノコの蓄えだけでは冬は越せない・・・?。冬用のタイヤは昨日発注した。来月は、ブーツの底に滑り止めの着いているのを買うことにしている。耳まですっぽり隠れる暖かい帽子や手袋やマフラーは必需品に違いない。雪掻きの道具も必要だ。

先日、軽井沢の店で見たが、やはり広島ではあまり見かけないグッズが販売されている。
知り合った方々や地元の人達からのアドバイスも聞きながら、初体験の冬に挑戦していくことにしよう。ブルブル・・・・寒さは苦手だが、そんなことは言ってはいられない。

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今日は朝から激しく雨が降っていた。時折、小降りにはなるが天気予報も今日はおおむね雨模様のようだ。
先日Kさんから「嬬恋村で雨が降ったら、佐久か小諸に行け!」と言うのがわが家の合い言葉になっています・・という話があった。嬬恋で雨でも佐久、小諸方面に行くと不思議なことに降っていないことが多いそうだ。

そして小諸に安くて美味しい鰻を食べさせる店があると聞いては、いてもたってもいられないのが妻。彼女は鰻が大好きなのだ。
「雨が降らなくても明日の昼は鰻よ、すぐ予約の電話をして!」と言われてちゃんと予約を入れてあるが、今日のような雨の日にわざわざ小諸まで行かなくても、と思いながら、ハンドルを握る。中軽井沢から追分までは行ったことがあるが、佐久、小諸へはまだ未経験。10時半に家を出発し、中軽井沢を経由して小諸方面へ、雨にもかかわらず久しぶりの鰻に心は軽やか。しかし、雨は降り続いている。

国道18号線の四谷東交差点を左折し、県道141号へ入ると、とたんに雨は小降りとなった。「これは、もしかして・・・?」と、変な胸騒ぎ。
しばらく走り本町の交差点を左折すると、すぐ左手に「うなぎ」と書かれた建物が目に飛び込んできた。駐車場に車を止め、小雨の中、傘をさして店に入った。

店は、入るとすぐ左にカウンター席が4席あり、その向かい側に小上がりの畳み敷きに4人座れる席が4つ。その奥にどうやら十数人が座れる座敷があるようだ。
予約しなくてもよかったかな、と思うほど客はまばらだった。
小上がりの席に案内され、少し奥を見ると調理人の姿の中にかなり年をとられた男女が目についた。ここのオーナーだと言うことはすぐに分かった。

お目当ての鰻重は並み、中、上、特上とある。特上は鰻が三列並んでいるらしいが、それは少々多すぎるので、上を注文した。店員の話によると、昨日はとても客が多く、待っていた人がたくさんいたという。やはり雨の日は客足も遠のくのだろう。

しばらくすると、鰻重と肝の吸い物が運ばれてきた。蓋を取ると、ぷ~んとあの甘ったるいいい匂いが食欲をそそる。思わず顔を見合わせた二人はゴックンと生唾をのみこむ。
Kさんの話によると、昔は下のご飯が全然見えないほどだったが、今は少し下の白いご飯が見えるようになったという。そういわれてみると、少しご飯が見える。

でもそんなことはどうでもいい。箸を入れると、これは軟らかい!箸で簡単に切れる。
口に入れると、少し甘めだがとろけるような舌触りだ。「うん、これは旨い!」
「おいしいね!」という妻。吸い物には鰻の肝が入っていてこれも何ともいえぬ、丁度鰻重にピッタリ合ってとても美味しい。
「この柔らかさは、一度蒸してあるよ」と妻は言う。いずれにせよ、久しぶりの鰻に大満足。お値段も、「上」で1,470円。安くて旨いこの店の名前は「藤舟」。
妻は「欲を言うと、器がもう少し・・・・」と言うが、この値段ならそれも良しとしよう。
Kさんの言うとおり、鰻は、小諸の「藤舟」で決まりだ。
勘定を済ませ、外へ出ると・・・・・まさかの雨が止んでいた。
「嬬恋で雨が降ったら、佐久か小諸へ」、正にこれは格言になるかもしれない。

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ブログを読んでいただいたのがきっかけとなり、お話しするようになった同じ虹の街のKさん。お互いにお茶でもどうですか?と言っていたが、Kさんの、先にこちらにおいで下さいというお誘いで出かけることになった。Kさんは、散歩の途中にわざわざ家までの手書きの地図を持ってきて説明してくれたので、スムーズに行くことが出来た。ここは、簡単に口で説明されても分かる人はいないだろう。

Kさんのお宅は、いきなり階段を上がり2階の高さに家がある、まるでツリーハウスのような感じになっていた。高い位置なので外にある木々の下の方は見えない。そのため木の上にあるような錯覚を抱く素敵な環境だった。

K夫人と娘さんに迎えられ、ティータイムははじまった。話をしているうちに、Kさんと僕は同じ年生まれと言うことが分かったが、妻とK夫人も同じ年だったこともあって話は弾む。
この別荘は、もう35年も前に立てられたもので、お二人は軽井沢にも住まわれたことがありこの辺のことはとても詳しい。

僕たちの行っている中軽井沢のスーパーマーケットも御代田にある店が面白いとか、小諸に有名なうなぎ専門の店があり、とても美味しいとか、御代田のカタヤマという肉屋は、品物も豊富でとてもいい物を置いている、家電量販店や、大型ホームセンターなどもあるし、とても便利だから行ってみなさいと教えてくれた。
そして、雨が降ったら佐久へ行け、というほどこちらで雨でも佐久へ行くと降っていないことが多いという話も聞いた。

話しているうちに、軽井沢彫りの話題になった。以前、聞いていたが、このお家はテーブルや椅子を始めタンスや食器棚が軽井沢彫りだ。
軽井沢彫りは80余年の歴史があり、大坂屋家具店の初代店主、川崎己次郎が日光から日光彫りの職人を招き、美しい彫刻をほどこした西洋家具を作り始めたのが始まりらしい。

はじめは、日光彫りの影響で、牡丹や菊の一輪花彫りが多かったが、桜の木全体を彫った家具を販売すると、避暑に来ていた外国人に大人気となり、桜は軽井沢彫りの代表的なモチーフとなった。
軽井沢彫り家具は、「木地師」「彫り師」「塗り師」の分業で作られる。
「木地師」は、部材を加工し家具に組み立てる。
「彫り師」は、一度分解された家具に彫りをほどこす。
「塗り師」は、彫り上げた木を塗装・研磨する。
最後に「木地師」が再び組み立てて製品が完成する。

軽井沢彫りの家具は、釘をほとんど使わず、はめ込み式で作られているため、簡単に分解して海外に輸送することが可能なので、軽井沢で過ごした外国人たちは自国に持ち帰ることが容易に出来た。
軽井沢彫りの魅力は、花びら一つひとつが繊細な彫りで表現されているところだと言われている。
軽井沢彫りは、ヨーロッパのアンティーク家具の雰囲気と、和の雰囲気の双方の良さが混在する、洋風でもない、和風でもない、軽井沢風とでも言えそうな芸術品。
現在、旧軽銀座に軽井沢彫りの店は数軒あるが、軽井沢彫りを続けている彫り師は10名ほどしかいないそうだ。

Kさんは、東京の成城に住まわれており、プリンスランドは別荘として使われている。
東京とここを行き来しながら生活を楽しまれているようだ。
すっかりうち解けて気のあった僕たちは、再会を約束して帰路についた。
色とりどりの紅葉が、秋の終わりを告げるように落葉に変わり始めている。
そんな道を楽しみながら、少し遠回りして帰宅したが、また新たな人間関係が築かれたことに満足感で一杯だ。

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