北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2008年10月

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一歩家を出ると、もうどこを歩いても紅葉が真っ盛り。10月の10日頃から雨らしい雨はなく好天が続き、近辺の紅葉を満喫している。遠出の必要はなく、こんなに素晴らしい紅葉を楽しんだことはかってなかった。そして、今日もすがすがしい天気になっていた。

「天気予報は明日から雨らしいよ」と妻に言う。
しばらくして、「早めに食事にして、午後から浅間大滝に行こう!」「雨が降ったら、もう葉が落ちて紅葉はおしまいだから、浅間大滝へ行っておこうよ」
先日、Kさんから「浅間大滝はもう行かれましたか?北軽井沢のチョットした隠れた名勝地ですから是非行ってご覧なさい」と言われたばかりだった。

インターネットで場所を確認すると、な~んだ、すぐそこではないか。車で20分とかからないだろう。着いてからどれくらい歩くのか、どんな道なのか分からないので、一応、トレッキングシューズを履き、万全を期して出発した。

国道146号の北軽井沢交差点から県道54号線へ入る。ものの10分も走らないうちに浅間大滝入り口の看板があった。そこから砂利道へ入るとすぐ駐車場があった。車は一台しか止まっていない。人影もなかったが、水の音が聞こえてきた。
カメラを取り出し車から降りると、先に歩き出していた妻が、20mほど先で大きく手を振って「絶景!絶景!」と叫んでいる。急いで近寄って下を見ると、勢いよく流れる川と廻りの紅葉が絵のように素晴らしい。

道も整備されていて、トレッキングシューズの必要はなかった。少し進むともう爆音と共に滝が見え始めた。浅間大滝は、高さ15mで北軽井沢周辺で最大の滝。さすがに迫力満点。豊富に流れ落ちる水音も豪快そのものだ。
先客が一人いるだけという、絶好の時に、一瞬別世界に来たような錯覚をおこすくらい、素晴らしい光景と音と水しぶきに感激した。

自宅から20分のところにこんな素晴らしいところがあるなんて・・・・。心豊かに暮らしたいと思っていたが、何という幸せか!この周りの紅葉の見事なコントラストに言葉もない。先日、行った繊細な白糸の滝とは対照的な光景に出会い、帰りの足取りも軽やかだ。

ふと対岸を見ると、柳の木があるではないか。よく見ると大きなヤナギタケが一つ見える。
「あ、ヤナギタケだ!」と指さして言うと、「あ、その後ろにももう一つ!」と今度は妻。
滝の手前の橋を渡って採ってくることにした。ここでトレッキングシューズが威力を発揮することになった。そして、清い流れと新鮮なマイナスイオンのせいか、今までに見たヤナギタケの中で最も大きくきれいだった。

素晴らしい光景に出会い、キノコの収穫という思いがけない出来事に、妻の笑顔も、今日は特別に素晴らしい。空はだんだんと雲に覆われてきた。やはり明日は天気予報通り雨になるだろう。最後の紅葉と浅間大滝を満喫した午後の一時であった。
雨の後は、紅葉の葉を落とした木々たちの姿に出会える。これもまたきっと風情があって楽しいに違いない。北軽井沢バンザイ!

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今年の夏は異常気象でとても雨がよく降った。北軽井沢の夏は、こんなに雨が多いのかと驚いたが、今年の関東地方はどこも同じ現象だったということが後で分かった。
それにしても10月になると、すがすがしい日が続く。毎日、とても爽やかな朝を迎えている。今日も明るい日が照り注ぎ、時折ひらひらと舞い落ちる木の葉を眺めていた。

「チョット、来てみて、早く、早く!」妻の甲高い声に急いで外へ出る。
家から20mほど離れた路上で、早く、と手招きをしている。
「これ、紫色のキノコ、ほら、あの本で読んだ、あれじゃない?」先月、軽井沢図書館へ行き、本を数冊借りてきて読んだ本の一冊に「軽井沢の風だより」という早坂真紀のエッセイがあった。

「何年も積もり積もって朽ちた枯れ葉は暖かく、カビのような匂いがしていた。ふと、その年に新しく積もった枯れ葉を押し上げるようにしている、薄紫をした、ものを見つけた。
小型のキノコが群生していた。こんなきれいなキノコだもの、毒かもしれないと思ったが、念のために地元の人に見せると、それは珍味中の珍味、ムラサキシメジだったのだ。」
という「キノコの採れた庭」に書かれたものではないかと妻は主張した。

調べてみると、ムラサキシメジは秋の半ば過ぎに広葉樹の林内地上に群生する。12月の初め頃まで発生する年もある。しばしばキノコが環状や列状に並ぶ菌輪をえがく。とある。
まさにその通り、約4~5mくらい半円状に並んで生えている。色や特徴も書いてあるとおり。間違いはなさそうだ。とにかく収穫しておくことにした。
毎朝、枯れ葉との戦いをしている妻が、隣の敷地まで道路を掃いていて発見したもので、掃除好きの妻にご褒美があったのかもしれない。

北軽井沢に来て、いつもタイミングよく人と出会ったり、物が送られてきたり、電話がかかってきたり、不思議なことが起こるのだが、今日も、しばらくして、散歩をしているKさんが通りかかった。彼は、もう何年も前から虹の街に別荘を持っている人物で、偶然、僕のブログを見て訪ねてこられ、タケチャンマンの名で時々コメントを入れてくれる人だ。
「お久しぶりですねKさん。実は今朝ここでムラサキシメジを見つけたんですよ」というと、ムラサキシメジは少し土臭いので、しばらく外で干した方がいいですよ。と教えてくれた。
あまりにもタイミングがいいので二人でビックリしてしまった。

いろいろな料理に使えるらしいが、とりあえず明日のお昼にうどんに入れてみようと言うことになり、夕方、出しにつけて煮込んでおいた。
「食べてみる?」と妻。毒味の役はいつも決まっている。
夕食後、しばらくして、「何ともない?」「20分たって何ともなかったら大丈夫みたいよ・・・・・・」「じゃ、明日うどんにいれても大丈夫ね!」
明日のランチは、ムラサキシメジ入りのキノコうどんに決まった。
これでキノコはいただいた物を含めると7種類目になる。ここにいると、自然の旬の恵みをたっぷりといただける。幸せな毎日が続いている。

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昨日に続き、今日はカレーライスを作ることになった。
カレーを作る前にご飯を炊く。
米を研いだことがない。二人だから米は一合五尺(チョット古い?今はグラム?)
炊飯器なので、水の量はメモリがあるので簡単。あとはスイッチポンでOK。
昔なら、始めチョロチョロ中パッパなのだが(古い、古い!)
便利になったものだ。

ジャガイモをピューラーという道具を使って剥く。なかなか面白い。簡単に皮が剥ける。ニンジンも皮を剥く。これも簡単。ジャガイモは目があるのでそこは包丁で取り除く。
タマネギの茶色の皮を剥く。これは手作業だ。この野菜たちをさいの目切りにする。
なかなかの包丁さばき?「うん、うまいうまい!」また、おだての言葉が入る。
いよいよ鍋が出てきた。これは重い。随分と厚手の鍋だ。
鍋にオイルをたらしスライスしたニンニクを香りが出るまで炒める。これは昨日のパスタと同じ。肉に塩コショウをして炒める。次に野菜を入れしっかり混ぜて炒める。かなりの量だから力がいる。料理もかなり豪快なところもあるなと思った。
次は水をひたひたに入れる。ひたひたとは、材料が水で隠れるところまでと言うことらしい。ここでブイヨンと月桂樹の葉を入れる。そして沸騰したらあくを丁寧に取り除く。
このあくを取ることが大切と妻は言う。材料が柔らかくなるまで20~30分煮込む。
ルーを3個ずつ3回に分けて入れ、よくかき混ぜる。弱火でとろみがつくまで煮込む。
隠し味に、バターと砂糖を入れてかき混ぜる。これで出来上がり。
「簡単でしょ!」背後からまた妻の声がダメを押す。

カレーはいつも4人分つまり2回分作り、保存しておいてカレーうどんなどに使うと、経済的だと説明された。それはもっともだと思った。同じ作業を2回するより一度で済む方がいいに決まっている。

さて、お味の方は・・・・「チョット、塩コショウが多すぎたね」「でも、まあまあね」
なんとか合格したようだ。
カレーの隠し味は、それぞれの作り手によっていろいろあるらしい。
興味が湧いてきて、料理の本が読んでみたくなってきた。
次は、親子丼、焼きめし、焼きそば・・・と簡単な料理に挑戦することになりそうだ。
自分で作って食べる、これもなかなか楽しいものだと感じた。
北軽井沢の秋はどんどん深まっていく。

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秋晴れ、すがすがしい晴天が続く。天高く馬肥ゆる秋だ。
近年、食料についていろいろな問題が発生し、報道されているが、医学や科学の進歩発展と食料や水などの改善で人の寿命は年々長くなってきていることは紛れもない事実。
人の体は、口から食べるものでできている。それは誰でも考えなくても分かっていることだ。一人ひとりが、バランスのよい食事をし、適度の運動と適正な睡眠をとれば、もっと寿命も延びるに違いない。好条件で生活できれば、人間の寿命は120歳といわれている。

しかし、65歳を超えると、どこで何があるか分からない。高校時代同期の10%はすでにあちらの世界にいってしまっているのも事実だ。
妻は、こちらに来てからさかんに料理をおぼえるように勧める。妻が病に倒れても、自分で料理ができれば安心という。あまり気が向かなかったが、上手にそそのかされて?キノコうどんを作り、みんなに美味しいとと言われ、少しばかり気が変わってきた。

そんなわけで今日はキノコパスタに挑戦することになった。
料理のことを文章にするのも初体験。屋外でバーベキューをしたことがある。肉や野菜を串に刺し、網の上で焼くくらいのことは経験したが、それは料理とは言えないだろう。

キノコパスタ。材料はパスタ200g、セリは近くの川で採ったものを適量、ニンニク2かけら、唐辛子1本、ツナ缶、キノコはとれたてのハナイグチにヤナギタケをたっぷり。

鍋の水に塩を一つまみ入れて沸かす。お湯が沸くまでに、ニンニクの薄皮を剥きスライスしておく。唐辛子のへたを切り種を出して、適当にきざむ。なかなか手つきがいいと誉められながらキノコもざく切りにする。
お湯が沸いたら、パスタをひねりながら入れる。ここが一度ではおぼえられない。
ここでタイマーを8分に設定する。パスタが茹であがる8分の間にフライパンでの作業だ。
料理はかなり忙しい。フライパンにオリーブオイルを入れ、スライスしたニンニクと唐辛子を香りがするまで炒める。キノコを入れて炒める。ここで塩コショウをする。
次はツナを入れて混ぜ合わせる。次から次へと指示が出る。タイマーが鳴る、8分経過。
パスタを味見して茹で具合を確認する。「堅いか柔いか加減が分からない」と言うと、妻がすぐ確認してくれてOK。パスタをフライパンに移し、混ぜ合わせ炒める。
最後に火を止めて、セリを入れ混ぜ合わせて出来上がり。セリは香りと歯ごたえを出すため最後に入れるらしい。「ほら、簡単でしょ」と妻。

出来るにはできたが、すぐには覚えられないので、記録に残すことにした。
さて、出来上がりは上々で、とても美味しい。
「美味しいよ!初めてにしては上出来、上出来」と誉められ乗せられる。誰でも誉められると気分がいい。それで、次はカレーライスに挑戦することになってしまった。

65の手習いが料理となったが、意外と楽しいものだ。これは、ひょっとして、はまってしまうかもしれない・・?
作ることに夢中になって、始めに材料を撮影しておくことを忘れていたので、写真は完成したものだけとなった。妻の作った野菜サラダのサンドイッチは、地元のジャガイモ、キュウリ、トマト、リンゴをオーロラソースであえたもの。

美味しい地元の高原野菜、とれたてのキノコ、セリやクレソンもすぐ近くで採れる。
北軽井沢は素晴らしい。爽やかな秋の日差しが、部屋の奥まで届くようになった。
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秋晴れの好天気が続く。かねてより計画していた白糸の滝へのウオーキングを実行した。
家を出発し、ものの10分も走らないうちに峰の茶屋のある駐車場に到着する。

日本ロマンチック街道の料金所を出ると変形の4差路になっている。
すなわち北軽井沢方面へは、有料道路と国道、軽井沢方面へは、国道と白糸の滝経由の有料道路になっている。
丁度その交差点の分かれ道のところに峰の茶屋があり、時折、観光バスも止まっている。
そこからは、浅間山がすぐ後ろに姿を見せ、噴火に備えて、避難小屋も設置されている。日曜日などは、混雑していてとても車は置くことができないだろう。

距離はここから2.8kmだが、徒歩で一時間はかかるという。この信濃路自然歩道は、白糸の滝方面へいく有料道路の左上にあり、最初はほとんど平坦で時折上り坂がある程度だ。
途中で、猪の仕業と思われる土を掘り返した場所に何度も出会った。
白樺林が日の光を受けて目にまぶしい。このあたりの紅葉は、赤い色が少なく、黄葉が多い。不気味なほど静かだ。しばらく行くと、時折鳥たちのさえずりが聞こえ始めた。
分かる人なら、その鳴き声で鳥の名も分かるのだろうな、と思いながらゆっくりと進む。

かれこれ一時間になるのでは、と時計を見ると歩き始めて50分が経過していた。
風の音?と思ったが、聞こえてきたのは滝の水の音だった。
そこからは大変な急勾配の下りだ。丸太で階段が作られていたが、帰りはこれを登るのか、といささか先が思いやられるような段数だ。
到着するまでに、結局一組の老夫婦と出会っただけだった。

「滝」といえば高いところから猛烈な勢いで流れ落ちる水と爆音を想像するのが一般的だが、白糸の滝は違っていた。
高さは3mほどだが、幅が70mもあり川の水が流れ落ちているのではなく、地下水が岩肌から湧きだして細い糸状に幾重も降り注いでいる。
その様が白糸や絹糸を垂らしたようであることからこの名が付けられている。
そのため、日本全国各地に同名の滝が多数存在しているらしい。

この軽井沢の白糸の滝は、浅間山の伏流水が湧きだしたものであるため、流量が一定で濁らず、天候に左右されることなく常に幾千もの流れとなって白糸のように清水が流れ落ちている。
妻は、幼いころからこの滝が大好きだった父に連れられて何度も来たという。
白糸の滝と再会し、亡き父を思い出したのか、感無量のようだった。
木立に囲まれた白糸の滝は、まるで水のカーテンのようだ。このように横に広がりのある滝は初めて見た。素晴らしい光景に感動し滝の上を見上げると緑と赤と黄色のコントラストがとても美しい。

軽井沢へ来ると必ず訪れるという観光スポットの一つも、いつでも行けると思っていたので、4ヶ月たってやっと訪れた。この信濃路自然歩道は、春には山菜が豊富にあるという。
次回は山菜目当てに、春のウオーキングに訪れることにしよう。

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