北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2008年11月

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

最近の朝の気温は0℃~-3℃。室内は8℃くらいなので、寒いと感じるほどではない。
13センチの積雪は徐々に溶けている。天気がいいのに雪解けの水が屋根からボトボトと落ちてくるので、音だけ聞いているとまるで雨降りのようだ。
近くを歩いてみると、木の枝がたくさん落ちている。雪の重みで弱くなっている枝が折れて落ちたのだろう。考えてみると、唐松やナラの木が全て落葉したのを待っていたかのように雪が降った。その雪で、弱っていた枝も落とされ、森の木々たちはすっかり冬を迎える準備が出来たようだ。自然の力というか、神秘的な自然の摂理というものには、とても感心させられる。

今日の料理教室は、二度目の親子丼。先日、ご近所でたくさんの白菜をいただいたので、それも材料に加えることにした。まずまずの出来上がりとなったが、ウッカリ出汁に味醂を入れ忘れたので減点となってしまった。しかし、自分で言うのも何だが、着実に腕は上がっていると思う。

別荘地の中は、雪が多く歩きにくいので、除雪の済んでいる県道235号へ出てみた。
白い雪が太陽の光に照らされ、ダイヤモンドのようにキラキラと光っている。
この道からも浅間山が見えるが、今日も悠然と白い噴煙があがっている。

唐松の落葉が終わったら、一度屋根の上の枯れ葉を掃除しようと思っていたが、冬将軍はその時間を与えてくれなかった。先日、ウッドデッキの床下を薪置き場として絶好の場所だと考え、良質の薪をそこへ蓄えることにして大量に運び込んだ。
しかし、皮肉にも屋根からの雪解けのしずくが、ポタポタと落ち始めた。これは雨よりも始末が悪いことが判明した。よい天気でも、一日中ポタポタとしずくが落ちては、どうしようもない。1階の屋根は低く、傾斜もなだらかなので雪落としを決行した。
雪の下にある落ち葉も一挙に落とせると考えたのだ。

思惑通りに落ち葉も雪も落とすことに成功したが、濡れているため唐松の葉だけは少々残った。この1階の屋根が一番落ち葉が貯まりやすい場所なので、これくらいなら雪解けの春以降、掃除も楽になりそうだ。
しかし、その後の落とした雪の撤去作業は、かなりの重労働だと分かった。水を含んだ雪は重たいとは思っていたが、思っていたよりも手こずってしまった。これだけの重量の雪を屋根が支えているのだと実感し、その強度に感心してしまった。

また一つ、新たな経験と発見をしたが、まだまだ冬は始まったばかり。これから先、多くの予期せぬ出来事に出会うことだろう。冬将軍様、お手柔らかくお願いしますよ。

日本ブログ村「60代以上の生き方」にエントリーしています。
おかげさまで、現在第1位です。
引き続き、下記のURLをクリックしてご協力下さい。
https://lifestyle.blogmura.com/mylifestyle_over60/←にほんブログ村

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

何年か前に妻は、娘と一緒に長野県の蓼科にある娘の友人の別荘に宿泊したことがある。
その時、コツコツと木をたたく音がしたので、「コツコツ音がしているよ、これ、もしかしてキツツキの音?」というと「お母さん、追っ払って!キツツキが来たら、追っ払うように言われているの」と娘が言ったそうだ。

キツツキは木をつつくからキツツキと言うらしい。キツツキは、くさび型の尾で体を支えるので、幹に縦にとまったり、登ったりすることが出来、長い舌を持っているので、木の中に隠れている虫も上手に捕まえることができる。
一般には「キツツキ」と呼ばれているが、何種類かいるこの鳥の名前は「○○キツツキ」ではなく、「○○ゲラ」となっている。

ここでよく見かけるのはアカゲラで体長23センチくらいの見た目はとても美しい鳥だ。
黒、白、グレーの配色に、後頭部と腹部の一部が赤い。この赤がとても印象的で、動きも木の幹をトコトコと登り、コツコツと木をつついている様は、見ていても楽しい。

しかし、楽しいなんて言っていられないのが、この鳥だ。森の木をコツコツとやるのはかまわないが、家の軒裏をコツコツと穴を開けて回るのでとても脅威なのだ。
近くの家をよく見てみると、軒裏に大きな穴があいている家を、何軒も見つけることが出来た。多い家は、ご丁寧にも5~6個穴をあけられていた。近くのSさんの話によると、修理しても、またあけられるので、ほとほと困っているらしい。Sさんは、アカゲラに気が付くと石を投げて追っ払うのと言っていた。

幸いにわが家は、彼らの攻撃に遭っていない。どちらかというと、軒裏が比較的広い家が狙われているようだ。そして、別荘として使用されている家が多い。人のいない隙を狙って攻撃するらしい。大きな穴をあけられている木や、中までくりぬかれた枝も発見できた。

「アカゲラが来たら追っ払ってよ!」と妻に言われているが、最近、近くまでやってきているのを何度も確認できた。それはもう美しい鳥で、コツコツとやりながら、木から木へ渡り歩き、幹を登っていく様は、とても楽しく、追っ払うなんて気にはとうていなれない。
どうか接近はその辺までで、家の屋根に登ったりしないでほしいものだ。

日本ブログ村「60代以上の生き方」にエントリーしています。
おかげさまで、現在第1位です。
引き続き、下記のURLをクリックしてご協力下さい。
https://lifestyle.blogmura.com/mylifestyle_over60/←にほんブログ村

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

「私も、はじめてこの景色を見たとき、感動したわ。もう、ずっと見とれていたのよ」と話すのは、5年前からここに永住しているSさん。「でも、もう見慣れちゃって、今ではついに雪が来たか、って感じよ」

彼女が5年前にどう思ったかは、関係ない。僕は、この雪景色には感動した。そして感激した。この雪景色はスゴイ。積雪は13センチで多くはないが、この景色は素晴らしい。
東の空から、といっても林の中の木々の間から太陽が姿を現すと、ブルーの西空に浮かんでいた白い雲がオレンジ色に変わっていく。風はない、唐松をはじめたくさんの落葉した木の枝に、無数の数え切れない白い花が咲き、日の光を受けてキラキラと光っている。
常緑樹のもみの木の枝は、重い綿をのせているかのように垂れ下がっている。その枝はしっかりとしなって重みに耐えているようだ。何一つ音は聞こえない。小鳥たちは何処へ行ったのか、姿も見えないし鳴き声もない。ズボズボと雪に埋まりながら、そのあたりを歩く。空が青い。この青は、いったいどのように表現すればいいのだろう。美しい、きれいだ。素直にそう感じた。
いつまでもいつまでも見ていたいとさえ思った。

自分たちが歩くところは、雪掻きをした。そのままアイスバーンになったら始末が悪い。
6時半の気温は-1℃。太陽の強い光で雪はすぐに溶け始め、まるで雨降りのようにボタボタとしずくが落ちてくる。葉が茂っているときは、日陰を作ってくれて、雨が降っても濡れないくらいだったが、今度はその下にいられないほど、雪解けのしずくが落ちてくる。もみの木は、雪が溶けると垂れ下がっていた枝を思い切り跳ね上げていく。小さな水のしずくが飛び散ってはじける。物言わぬ自然の変化が、そこかしこで見ることが出来た。

午後から、少しだけ埋もれていた愛車の周りの雪を取り除き、中軽井沢へ向かった。
スタッドレスタイヤの威力は如何に。家からメイン道路までの数百メートルは、まだ除雪がしてないので、スタッドレスの威力を感じたが、メイン道路に出るともうお役ご免である。早朝に起きた妻の話だと、6時前から、除雪車と思われる音がしていたと言っていた。

六里ヶ原にさしかかった。もう少し遅かったら、浅間山は雲に隠れていたに違いない。幸いに、すそ野まで雪で覆われた浅間山と出会い、ご機嫌を伺うと「今年は、まだまだ雪が少ないね」と、言っているように見えた。有料道路は、きれいに雪掻きが済んでいて、何の支障もなかった。峠道も、ほとんど雪はなく、スムーズに行くことが出来た。

中軽井沢から帰ってきても、家の前の除雪は済んでいなかったので、管理事務所に話に行った。そしてしばらくすると除雪車が来てくれた。
今日は、また一つ、北軽井沢での初体験を難なくクリア出来た。

日本ブログ村「60代以上の生き方」にエントリーしています。
おかげさまで、現在第1位です。
引き続き、下記のURLをクリックしてご協力下さい。
https://lifestyle.blogmura.com/mylifestyle_over60/←にほんブログ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

広島の名産といえばなんといっても牡蠣が有名。しかし、もう一つ名産ではないが、知る人ぞ知る食べ物にお好み焼きがある。「広島風お好み焼き」と言うようにわざわざ「広島風」と言うところがそのこだわりさを現していると言える。なんて、知ったようなことを言っているが、詳しいことはよく知らない。

しかし、幼い頃、近所の店で確か10円位で食べていた記憶がある。現在では市内だけでも800軒以上、県内では2000軒以上の店があると言われている。どの町に行っても「お好み焼き」ののれんを見ない場所はないほど、お好み焼きは普及している。関西風の焼き方と区別するために「広島風」を付けたのだと思うが、自分としては幼い頃から食べている広島風がなんといっても美味いと思っている。

さて、思いもよらぬことだが、最近、妻に習って料理をはじめた。うどん、パスタ、親子丼、カレーライス、チャーハンと順調に合格点をもらっている。
今日のランチは、自ら志願して「広島風お好み焼き」を作ることになった。
お好み焼きは、何処の店でも客の目の前で作るのがほとんどのため、食べるたびにその作り方というか順序を見ている。だから知らず知らずのうちに覚えてしまっているようだ。これだけは、妻より詳しいと自負しているので志願したが、「いいわよ、美味しいのを作ってください」と、すんなりとOKが出た。

ホットプレートを持ち出し、覚えているとおりにやってみることにした。材料は、最もシンプルなキャベツとモヤシ、豚肉、卵、鰹節。まず、小麦粉を水で溶くが、この加減が良く分からない。「こんなもんでいいかな?」と、妻に聞くが「私は、分かりませんよ」とそっけない。自信はないがやってみると、何とか形になるではないか。おお、大したもんだと思いながら、次へ進む。鰹節をかけて、さてここでキャベツをのせるのか、そばをのせるのか迷った。「一度、店で見たとき、確か、そこでそばを載せて、ソースをかけていたような気がする」という妻の言うとおりにすることにした。そしてキャベツ、モヤシの上に豚肉を4枚並べて焼く。

これからが問題。へらでひっくり返さなければならない。少し野菜が散らばったが、何とか出来た。そのまましばらく蒸すというか、焼くというか、頃合いを見て卵をわきで割り、その上に出来上がったものをのせる。そしてすぐにまたひっくり返す。ソースをかけて出来上がり。普通、店ではこの上に青のりをパラパラとふるが、わが家にはそれがないので省略する。

どうやら小麦粉の生地が濃すぎたようだ。「なんだかごわごわしているけど、まあ、何とかお好み焼きみたい」と60点くらいの評価だった。次に自分の分を作るが、二度目とあって最初とはできが良かった。

料理は楽しいものだ。妻は「何でもかんでもたくさん入れれば、そりゃ美味しいでしょうけど、いくらでもお金がかかるでしょ。スローライフは、あるもので上手に料理するものよ」といつも言っている。今では、調味料にしてもいろいろと工夫されたものがたくさんあるし、食材も、いつが旬か分からないほど、いろんなものがすぐ手に入る。妻の言うように、まったくそれは切りがない。

幸いにここでは、全国区の嬬恋のキャベツがある。お好み焼きとキャベツは切っても切り離せないものだから、「お好み焼き」を上手に作るにはもってこいの地に住んだことになる。いろいろと研究して、わが家の自慢できるお好み焼きを完成させようと決意した。

今日は、午後3時前から、小さな雨が降り始め、すぐに雪に変わった。そして、みるみるうちにあたり一面真っ白い雪化粧となった。ものの20分くらいの出来事だ。降り始めてすぐの写真と30分後の写真を見れば歴然だが、これがもっと大粒の雪だったら、1時間も降れば相当な積雪となるだろう。寒い場所での雪の恐ろしさを予告されたような気持ちになった。

小鳥の餌がなくなったので、明日、買い物に出かける予定だが、これは明日の雪の様子を見ながらとなるだろう。いよいよ本格的な冬とのご対面になりそうだ。
しかし、この雪景色も素晴らしい。「緑がまぶしい!」と叫んだ景色が、今度は真っ白になった。ダイヤモンドダストも見られるという。どうやら、「冬」も好きになれそうな気がしてきた。明日、出かけることが出来たら、もっと濃い雪にすっぽりと覆われた浅間山と出会えるかもしれない。

日本ブログ村「60代以上の生き方」にエントリーしています。
おかげさまで、現在第1位です。
引き続き、下記のURLをクリックしてご協力下さい。
https://lifestyle.blogmura.com/mylifestyle_over60/←にほんブログ村

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

快晴。今朝の外気は-3℃だった。風がないので昨日より1℃低い気温はそれほどに感じられなかった。しかし、気温が低いのだろう、うっすらと降った雪が溶けない。道路でも日当たりの少ない部分は雪が残っているし、屋根の上も北側は未だ雪が溶けていない。
さすがに北軽井沢は寒いぞっと思った。

しかし、すっかり葉を落とした木々の間から見える透き通ったブルーの空は清々しく、気持ちがいい。そして、寒いけれど空気が美味しい。時はゆったりと流れていく。

久しぶりに管理事務所まで歩いてみた。タイヤの跡がついている残雪の部分は、やはりウッカリすると滑ってしまいそうだ。少ない雪でもやはり注意が必要だと分かった。
ときおり小鳥たちの群れと出会う。近くの茂みから突然野鳩が飛び立ち、こっちの方が驚かされることもある。

事務所の隣の広場に行くと、除雪車がタイヤチェーンを付けて待機していた。いつでも出動できる態勢だ。なるほど、これが除雪車か、とこれからお世話になるこの除雪車の名前を尋ねようと思い事務所に入った。「え・・・あれですか?除雪車ですけど・・」
と事務員さん。「あの除雪車は、ブルトーザーですか?」と尋ねなおすと「え~と、チョット待ってください」と奥へ入っていった。一人の男性が出てきて、自信なさそうに「たぶんペイローダーだと思いますが・・・」。お礼を言い写真を撮る許可を得て再び外に出ると、作業員らしい人がいたので同じ質問をしてみた。すると「あれ?・・ブルトーザーじゃないの?・・・・よくわかんねえ・・・」。名前はどうでもいいか、と撮影して事務所をあとにした。

写真や映像では、除雪車が作業をしているのを見たことがあるが、実際に目の前で見たことはない。除雪は、まず大きな通りから行われ、あとは永住している家の前を優先的にしてくれるらしい。今年は暖冬なのか、あまり寒くないような気がする。
しかし、いずれにせよ除雪車のお世話になることは間違いないだろう。

日本ブログ村「60代以上の生き方」にエントリーしています。
おかげさまで、現在第1位です。
引き続き、下記のURLをクリックしてご協力下さい。
https://lifestyle.blogmura.com/mylifestyle_over60/←にほんブログ村

↑このページのトップヘ