北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2008年12月

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雪は一部の日陰をのぞいてほとんど溶けている。道路も歩きやすくなった。今朝の気温は氷点下8度を記録した。場所によっては大きな霜柱ができている。寒いはずなのに体感温度はもっと高く感じるのは、徐々にからだが慣れてきているせいかもしれない。
妻は相変わらず元気がいい。今日も風で落とされた木々の枝をかなり集めている。昼食の仕事がなくなった分、気が楽になったらしい。そして、林の中に入り枯れ木の枝を集めるのが楽しいと話している。

昼のパスタに使用するクレソンを採りにぶらぶらと歩いていくと、せせらぎの流れの段差部分に白く光るものが見える。「氷だ!」見ると日陰になっている流れの中の小さな枝が
凍り付いていたり、流れの量が多い場所では、大きな氷柱となっている。
またまたこれは芸術だ、と思った。そして、しばらく行くと次のせせらぎにもまた違った形の氷柱や氷を発見。しばらく眺めていると、飛び散る水が光り、氷も光る。近づいてみるとまるで白い妖精のようだ。雪が積もっているときは、あたり一面真っ白だったので気が付かなかったのだと思うが、雪の中でのこの光景は、もっと素晴らしく、より神秘的に違いない。

以前の自分なら、これは見逃していただろう。例え気付いても別に「今日は冷えるから凍り付いているな」と思うくらいで、わざわざ足場の悪いせせらぎの近くまで行くこともなかっただろうと、変化していく自分の気持ちを不思議に感じている。そして自然の美しさを改めて強く感じた。

空のブルーは、いくぶん薄くなったように感じられる。白い雲も、やはり冬を感じさせるようになってきた。2008年も残り一週間となり、猛烈な速さでやってきた不況と戦う人達にとっては、過酷な一週間かもしれない、と何人かの知人の顔が頭をよぎる。
ゴルフ場、遊園地、ショッピングセンター、レストランなど近くの経済活動はほとんどがクローズとなり、静かな自然の中が、また一段と静寂さを増していく。
こんな静かな自然の中で正月を迎えることになるとは、なんという贅沢なことかとありがたく思い幸せを感じている。

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いつも通り7時起床。階下におりて、洗顔、小鳥の餌やり、朝食と習慣通りの行動がこともなく運ぶが、いつまでたっても妻の姿が見えてこない。外は小さな雨が降っているというのに・・・・。

食事が終わる頃になって、やっと玄関の鈴が鳴るが、「汗びっしょりになったから、着替えてくる」といって2階へあがってしまった。何をやっていたのか言わないので、こちらはいつものようにバードウオッチングを楽しむ。今日もいつもの小鳥たちが次々と餌台に舞い降りてくる。一番強いのがゴジュウカラだ。他の小鳥が餌台にいても体当たりをするように飛んでくる。妻はこのゴジュウカラにファントムという名をつけている。まったく戦闘機のようだ。次に強いのはヤマガラ。これも同じように他の鳥を追い払うが、ファントムが来ると逃げてしまう。次はシジュウカラ。コガラはやはり体が一番小さいので不利のようだ。入れ替わり立ち替わり、小鳥たちが餌台にくるのを眺めているとすぐに30分くらいの時間が飛んでいってしまう。

「外へ出てビックリよ!かなり大きな枝があちこちにに落ちていて、大変だった」と妻。
最近、小さな枯れ木の枝も、暖炉を炊くときに必要だと知り、合間を見ては拾ってきていたのだが、今日は、かなり大きな枝を大量に運んだらしい。外へ出てみると、苔の生えたような枝が目立つ。木は風の協力を得ていらない枝を落とし、冬に備える。少しでも身軽になり寒い冬を越すのだと妻はいう。

それにしても、あれほどのうなり声を上げる風は、広島にいる頃、一度だけ台風の時に経験があるが、昨晩は大きな木が倒れてこなければいいがと心配だった。
先日、近くのペンションのおばさんの話で、ここに来て一度だけ強い台風が通り、大きな唐松が倒れてビックリしたという話を聞いたばかりだったので、余計に心配だったが、わが家は屋根の上に枝が落ちたくらいだったのでホットしている。
近くを歩いてみると、まったく道路上に大きな枝が落ちている。車で通りかかれば下りてから撤去しないと走れそうもない。

妻は「これが群馬の空っ風かもしれないね」と言ったが、娘からのメールで横浜もかなり強い風が吹いたと聞き、ここだけではなかったと分かった。
雪と寒さには心の準備ができているが、この強風は予想していなかった。この半年、大きな木が揺れる風はあっても、ほとんど体感として感じるようなものではなかったので、この風は完全に予想外だった。
いずれにしても、この強風という思わぬハプニングの被害はなかった。

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北軽井沢へ移住し、半年が過ぎ去っていった。7月22日からブログを書き始めて5ヶ月になる。現在、延べ7,700人の訪問と、920のコメントをいただいている。
文章を書くきっかけは、5年前に遡る。娘夫婦が還暦の祝いにとデジタルカメラをプレゼントしてくれた。そして、「隠退して、自由な時間ができたら、橋の写真を撮って歩くのが夢だといっていたでしょ」という娘の言葉に、それから橋の写真を撮り始めた。

娘が作ってくれたホームページに「橋のある風景」を載せることにし、以来橋を紹介する文章を書くことが始まった。http://symphonyclub.petit.cc/muscat2b/
もともと文章を書くことは好きだったが、手紙を書くくらいで本格的に目的を持って書き始めたのはこのときからだった。最初は、テクニカルライターという職業の娘に、何度か添削してもらいながら、短い文を書き始めた。

広島は、デルタ地帯で七つの川が流れているので、たくさんの橋が架かっている。中にはとてもユニークなものや、有名な人の設計からなるもの、原爆を経験しながら未だに健在なもの等々、話題には事欠かないが、写真を撮りながらその歴史的な由来や名前の由来、周りの景色との関係などを文章にするのはなかなか難しい。
当初は、100くらいの橋を撮りたいと思っていたが、なかなか思うようにならず28くらいしか文章にはできなかった。

こちらに移住することが決まったとき、今度は息子が「北軽井沢での生活をブログに書いてみたら」というので挑戦してみようと考えていた。最初の一月は、引越の整理や身辺整理に追われ、それどころではなかったが、その後整理が一段落したところでいよいよ書くことに着手した。

こちらでは、見るもの感じるものがすべて新鮮なのに加え、緑の美しさや、小鳥たちのさえずり、浅間山、空、雲、森の木々や草花、等々、感激するものが多く、書き始めると、意外にすらすらと書けるようになった。そして、見るもの見るものすべて文章にできるなと感じ、そこいら中を歩き回り、写真を撮り始めた。今では、娘が使っていた一眼レフのデジカメを譲り受け使用している。被写体が豊富で、カメラの技術的なことは分からなくても、時には、たまたまいい写真が撮れるときもある。

特に感じることは、空気が澄んでいるので美しい写真が撮れるのだということ。そして、美しい自然の中にいると、文章というか、言葉が次々と生まれてくることに気が付いた。作家や画家、ミュージシャンなどが田舎の別荘にこもり、製作活動をすると聞くが、その気持ちがはっきりと理解できるようになっている自分に驚いている。
そして、広島にいる友人たちの励ましや、地元で知り合った方々との交際も、ブログがきっかけとなることが多くなり、日本ブログ村のランキングにエントリーしてもあっという間に一位になるなど、意外な方向に展開しはじめたことは予想外な出来事だった。

自分の文章も、書き始めた頃とはすっかり違ってきているような気がする。そして、これから先、どのようなことになるかまったく分からないが、新しい生活を楽しみながら、自然の中でこれから最初の冬を経験しようとしている気持ちや姿を、なんとか文章に綴ってみたいと思う。

今日は、日曜礼拝と買い物に出かけた。全国的に気温が高いといっていたが、こちらも小春日和。浅間山も美しい姿を見せていた。六里ヶ原で、浅間山と反対の方向に面白い白い雲があった。夕方からは、ここに来てはじめて感じる強い風が時折吹き始めている。
玄関の階段部分に積んだ薪は、予想通り?積み木倒しになってしまった。
今も時折強い風が吹き、カタン、コトン、と音がするので外へ出てみると、木々の小枝がたくさん飛ばされている。それが家の壁に当たる音だった。
毎日が初体験。これから先、さまざまなハプニングが予想されるが、せっかく書く文章だから、もっと勉強し磨いていきたいと考えている。

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朝の外気温はマイナス3℃。しかし、好天気の午後になると春の陽気に近い。
いつもの真っ青な空に誘われて、久しぶりのウオーキングに出かけた。二人で歩くのは久しぶりだ。メイン道路の雪もほとんどなくなり、クローズになっているゴルフ場の雪もかなり少なくなっている。
今日はまず、おもちゃ王国の駐車場から見る浅間山が「寝観音」だという姿を確認しようと言うことになった。ここからの浅間山もまた素晴らしい。噴煙を上げている部分が鼻かな?・・・手を胸の上に置いている寝観音様・・・・?良く分からないが、地元の人はそのように見えると言っているそうだ。冬だからこそ、ここからこんなにはっきりと見える浅間山だ。

ホテルグリーンプラザ軽井沢へ着いた。「足湯に入ろうか?」というと、「や~だね。早く帰って肉まんを食べたい」と簡単に却下された。妻はそんなに温泉が好きではない。
風呂はカラスの行水でとても早い。僕は温泉なら最低一時間はほしいところだが、彼女の場合、家で入るお風呂と同じらしく、15分くらいで出てきてしまう。30分も足湯につかってのんびりするような趣味は持たないのだ。こちらで知り合った横浜のOさんから、先日肉まんとシュウマイが届いた。横浜でも有名な店の商品で、どでかい肉まんの味がまた最高なのだ。こちらも肉まんにつられて足湯はあきらめることにした。

プリンスランドの中の幹線道路には、ところどころにドラム缶を横にしたものが鋼製の台に載せてある。中を見るとビニールの袋に灰のようなものが入っている。どうやらこれは、道路が凍結したときにまくものらしい。あまり見かけない光景だ。
しばらく行くと、上を見つめていた妻が「宿り木があんなにたくさんあるよ」という。落葉した白樺の木にたくさんの宿り木の姿が確認できた。白樺の木に青い空、そして宿り木と清々しく楽しい光景だった。

すっかり葉を落とした木立の中の光景は、まったく違う場所のようにさえ思える。帰路、途中で真っ赤なたくさんの実をつけた木があったが、名前は分からない。こんな時期に鳥は気が付かないのだろうか?それとも、美しい色をしているが味がまずいのかもしれないね、と話しながら別荘ウオッチング。どこの木も葉が落ちて遠くまで見通せる。今度は壁にまん丸の穴をあけられているのを発見した。キツツキの仕業だ。軒裏だけでなく壁にも注意と聞いていたが、壁の穴は始めて見た。

長寿岩まで戻ると、ここからも浅間の噴煙が見える。町内放送のスピーカーがなければもっといいのにといつも思う場所だ。久しぶりのウオーキングは往復2時間。
肉まんのおやつに大満足。薪を玄関横の階段スペースの一部に積み上げた。まるで子供の積み木遊びのようだが、ここなら雨や雪を避けることができ、玄関から近いので運び込むのにもとても便利。しかし、気をつけなければ、積み木倒しになってしまう。

薪割りの作業場もやっと雪が溶け、作業ができるようになった。先日いただいた白樺を割らなくてはいけない。晴天の一日、妻とのウオーキングを楽しく過ごし、薪の整理にも心が弾む。冬の準備は着々と進んでいるが、その冬は来週火曜日頃から、本格的な幕を開けそうだ。

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恒例となっている今年の漢字は「変」となった。これをどう捉えるかは意見が分かれるところだが、先日の新聞に、年末年始のテーマ投稿募集が載っていた。年末テーマ「今年を表す漢字」 あなたにとって今年を表す漢字一文字を挙げ、それにまつわる身辺のエピソードや社会的な出来事などを思いとともにつづってください。・・というものだった。
生まれて初めて、新聞への投稿をしてみた。その漢字は「転」。

今年65歳になるのを契機に、長い間住み慣れた広島を離れ、北軽井沢へ転居した。結婚するまでを第一の人生、結婚後を第二の人生とすれば、65歳からは第三の人生と考える。
一般的には、第一線を退くことをリタイア(隠退)と言うが、そうではなくリボーン(再生)ではないだろうか。これまでとはまったく違う新しい人生を生きることはできないか。子育てと仕事に没頭し、がむしゃらに生きてきたが、第三の新しい人生を生きるには、思いきって住む場所を変えるのも一つの方法だと考え、妻の勧める北軽井沢へやってきた。
今年は、奇しくも二人の子どもたち家族も新築の戸建てとマンションへ移転した。
2008年はわが家にとって正に「転」の一時がピッタリと当てはまる歳となった。
メリハリのある春夏秋冬を味わいながら、自然たっぷりの北軽井沢で65歳以上の仲間入りをした新人の老夫婦が、見事にこの「転」を「福」とすることができるだろうか。

新聞によると、ウインタースポーツがシーズン本番を迎える中、各地のスキー場が暖冬などに伴う雪不足でオープン延期に追い込まれているようだ。その新聞には、新潟県南魚沼市の石打丸山スキー場のまったく雪のない写真が掲載されていた。周辺の宿泊施設では、キャンセルが出始めていると伝えている。
急激な景気の減速で、リストラなどによる失業者も増え、不安な年の瀬となっている中で、冬の雪だけが頼りのスキー場に雪がないというダブルパンチでは、その影響も大きいことだろう。やはり今年は暖冬なのだろうか?ここでの初の冬を身構えて待っている僕たちにとっては、どちらでもいいのだけれど、やはりドカッと雪が来て、「それ見ろ!」となった方が楽しいと考えている。14日の日曜日、六里ヶ原の浅間山はあたり一面の雲で隠れていた。そして、西の空は今日も夕焼け。あの雲はひょっとすると雪雲かもしれない。

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