北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2009年05月

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5月の最終日は5回目の日曜日。今年、5回の日曜日があるのは3月、5月、8月、11月の4回。いずれも3日までに第1日曜日があり11月を除き、31日まである。11月は、たまたま1日が日曜日なので5回となっている。
今までこんなことは考えたことがなかったのだが、やはり暇というか、ちょっとくだらないことを考える余裕というか、以前では考えも付かないようなことだ。

しとしとと降る雨は27日から続き、今日は時折激しく降る雨となった。週に一度の買い物は、命に関わる?ことなので雨といえ中止には出来ないが、やはり晴れの日にこしたことはない。六里ヶ原の浅間山はたれ込める雲と霧でまったく姿は見えない。降りしきる雨にカメラを向ける気にもならない。
しかし、どうしたことかツルヤへ到着する頃、雨はぱたりと止んだ。

帰路再び降り始めた雨は止むことなく降り続いている。
ここまで降られるとさすがに長靴を履いてまで外に出る気にはならないが、二階の部屋の窓をひとつ開けて外の森をじっと眺めていると、つい最近まで全くの裸木だった森の木々は緑色の美しい葉で覆われている。葉の形は色々あり、大小と大きさも様々だが、その葉に落ちる雨雫がとても不規則なテンポで異様なリズムを奏でている。小さな木の上には高い大きな木の葉が茂り、そのまだ上には唐松の枝が大きく被さっている。上を覗いても空はほとんど見えないようなうっそうとした木々の間から落ちてくる雨は、木の葉に触れずに落ちてくる雫は少なく様々な葉に落ち、そのたびに揺れる葉は、その大きさや位置によりその揺れ方が異なる。

雨の雫を受けてピンと跳ねる葉、ビヨーンと大きく何度も揺れる葉があるかと思えば幹の根元に近い葉は、その揺れも少ない。雨の音も葉の上に落ちる音が強く、強い雨になると連続した音がザーと聞こえてくる。いたるところで雨を受けた葉が跳ねる様はじっと見ていても飽きない。こうしてじっと雨を見ているといろいろなことが思い出されたり、空想が発展したりととても楽しい。電話が鳴ることもなく人の声も車の音も聞こえない。
すぐ目の前にある鳥の巣で子育てを始めたシジュウカラが、忙しそうに餌を運ぶ姿が唯一見える生き物の姿。時間はゆっくりと動いている。

雨水で水浸しになっていた場所も、飛び石とバラスでその溜まっている水が隠され、飛び石の上を難なく歩くことが出来るようになった。妻は「何といってもこれが一番嬉しい」と喜ぶ。そして裏階段から流れ落ちていた道路からの水は、別の水路を作ったので隣地へと導かれている。表道路から流入していた雨水は枕木でガッチリとガードしたため、スムーズに道路の勾配に沿って下の方へ誘導されるようになった。

この雨は、植えたばかりの植木にとって絶妙の雨に違いない。枕木も締まりバラスも落ち着くことだろう。嬬恋村でさかんに植えられている名物のキャベツにとっても恵みの雨になる。
しかし、夜になって降る雨は一段と激しさを増してきた。ゴロゴロと嫌な音も聞こえている。恵みの雨とはいえ、ほどほどにしてもらいたいと願う気持ちに変わっている。
明日の朝は、雨上がりのスカッと晴れた青空が久しぶりに見られることを期待する。
5月も今日で終わった。明日からの6月は衣替えだが、こちらではそれも一月遅くなりそうな気配。梅雨に入るまでの好天の日は無駄には出来ない時期といえそうだ。

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27日から降り始めた雨は、降ったりやんだりを繰り返しながら降り続いている。小降りながら今日も降り続く雨の中、Tさん宅の観覧室の棟上げが行われた。山荘の本館から渡り廊下でつなぎ8畳の広さの庭を見る観覧室を作るという。隣接した土地140坪を新たに取得し、丸ごと庭にすることにしたが、せっかくの庭も外へ出ないと見ることが出来ないのでは何にもならない、ということで計画されたものだが、小雨降る中、二人の大工さんの手際は良く、昨日取り付けた土台の上に一日で家の形が出来た。

知人の不幸があり明日帰らなければならなくなったTさん夫妻をランチに招待し、一時の団らんを楽しむ。今日のランチは、妻が学生時代に北海道の友人に習ったという「ミモザご飯」。妻の得意の一品で子どもたちにも人気のメニューだった。コーンスープにグレープフルーツを添えた「ミモザご飯」は、Tさんにも喜ばれ、楽しい会話の中で新しくできる部屋に名前をつけることを提案した。
小さなせせらぎが蛇行しながら縦断しているので「せせらぎの館」なんてどうでしょう?と早くも候補の名前があがった。

雨に濡れた森の木々は一段と美しい緑をぐいぐいと延ばしている。先日植えたイチイの木に新しい緑がびゅんびゅんと顔を出し濃い緑とのコントラストがたまらなくきれいだ。
家の周りの整備が着々と進み、広島から持ってきた睡蓮鉢の落ち着く位置も決まった。

夕方近く妻がシダに花が咲いているのを見つけ「初めて見て感激した」というので場所を聞き見に行ってみると鮮やかな緑色の間から、直線に真っ直ぐ伸びた鳥の羽のような形をした茶色の物体がある。これがシダの花?よく見ると茶色の物体は花粉のような粉状なので花だろうと想像できるが、この花がどのように変化するのか興味が湧いてくる。

アプローチの枕木の両サイドを苔にするつもりだと先日佐藤造園のオヤジさんに話したが、
それはいい、スギゴケにするといいよ、と言ってくれた。
今日は、佐藤夫人がそのスギゴケを少し持ってきて説明してくれた。苔は地面や岩にべたっとくっついていて薄っぺらいものだと思っていたが、このスギゴケは少し厚みがありふわふわとしている。見ると胞子が付いていてそれが飛んで少しずつ増えていくという。
水さえやればとても強くこの場所には最適と話された。近くの森の中を探せばあるだろうから、少しずつ増やせば楽しみですね、と親切にわざわざ持ってきていただいたことに感謝する。

予報によると5月最後の明日もどうやら雨模様のようだ。そしてカレンダーは6月へと移る。雨のせいもあるが、炬燵はまだまだ大活躍。そして、あと2週間で1年になるが、二人ともついに風邪ひとつひかず元気に1年目を通過できそうだ。

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嬬恋村には、どういう訳か造園業者の数が多いらしい。近くのTさんは、結局この度15~16本の植木を地元の佐藤造園へ依頼したが、僕たちも同じ業者に頼むことにした。
佐藤造園は県道235号を大笹交差点方向へ行くとまもなく右手にある。ものの5分とかからない距離にあり、やはり近い方が何かと便利。

今年75歳になるというオヤジさんは、いつもマイペースで元気だ。50歳になる息子とのコンビも絶妙でほとんど何もしゃべらないが作業はまことにスムーズに運ぶ。
トラックに付いているクレーンで植木や土を降ろすが、オヤジさんが操作し息子が穴を掘った位置に誘導し据え付ける。その間目や手で合図をしているが、会話はほとんどない。
長い間のコンビがそうさせるのだろうが、見ていると彼らは決して無理をしない。安全に作業を行い、決して急がない。そのあたりが秘訣の一つかもしれない。

佐藤造園には、珍しい物見の塔とがある。この県道を通るたびに、あれは何だろうといつも思っていたが、まさかこれに登ってみることになるとは考えてもいなかった。
先日、佐藤夫人が突然訪ねてこられ、2時間ばかり話して帰られたが、とても気さくな楽しい方だった。「留守をしていてもかまいませんから、どうぞいつでも来て登ってください」と言われていたあの塔に登ってみることにした。

下から見上げると三重の塔になっている。最初は大きな石で作られた階段を周りながら45段ほど上がると踊り場のような形で4本の柱があり屋根がかけられている。ムクの木で出来たテーブルが置いてあり、木株の椅子もある。そこから上へは鉄骨の螺旋階段になっていて38段ほどクルクルと回りながら上がる。手すりがあるので危険はないが、高所恐怖症の人はちょっと駄目かもしれない。

最上部まで行くと同じように木のテーブルと椅子もある。三方は木製の手すりがありあたり一面のパノラマが素晴らしい。浅間山は目の前にあり、ぐるりと浅間高原を見渡すことが出来る。目の前に広がる森がプリンスランドだが、周りの木を広く伐採した近くの建物が一つ見えるだけで、2000戸もある建物はすべて森に覆われて見ることは出来ない。
かすかに見えるのは「おもちゃ王国」の観覧車だけだ。あいにくの曇り空だが雄大な景色に圧倒された。

浅間山の雪はわずかに見えるがほとんどなくなっている。それにしても6月になるというのに雪が見えるとは、やはり標高の高さに違いないが、ここからの景色は時間帯によって光りのかげんで随分と違ったイメージになりそうだ。
天気の良い日に再登頂したいと思う。Tさんのおかげで佐藤夫妻と息子さんと出会え、また人の輪が広がった。地元の人なので、いろいろと教えていただけるのがとても嬉しい。

家の周りの整備仕事も、裏のヤードがあと少し残っているが、明日には完了できそうだ。
ここのところ雨が多く、仕事がはかどらないがそこはスローライフ、急ぐことはない。
佐藤造園のオヤジさんのように無理をせずマイペースを守っていこう。

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ブログに写真がアップ出来ないというトラブルがあったおかげで、パソコンのお掃除も出来、気分もスッキリしたようだ。先日、妻が「もしかして、蝉の声?」という。まさかと思ったが、どうやら蝉のようだ。本を読んでいると、その蝉の名は「エゾハルゼミ」らしいということがわかった。

調べてみると、エゾハルゼミは、早いところでは5月中旬頃現れ、7月下旬頃まで聞くことができる中小型のセミで、北海道から九州まで分布。主に落葉広葉樹(ブナ、コナラ、クヌギ、カエデ等)を好む。寒冷地を好み、北海道では平地に普通であるが、東北地方では低山地、関東以西では800~1000mを越える高山に生息。梅雨の頃ブナ林から聞こえてくるセミの声はまずこのセミだと思って間違いない。
鳴き声は図鑑などでは「ミョーキン,ミョーキン,ミョーキン,ミョーケケケケケケーーー」などと書かれる非常にユニークなもの、と書かれていた。

そしてまた、
以前大分県九重の山中でこのセミの大合唱を木を見上げて聞いていた時、通り掛かりの登山客に「何が鳴いているのですか?カエルですか?」と聞かれ、「セミです」と答えたのに、怪訝な顔で「セミとカエルですか?」と聞き返されたことがある。前半部分「ミョーキン・・・」と後半部分「ケケケケ・・・」の声が別々に聞こえたためであろうか。
とあるが、昨年6月にこちらへ来たとき、蝉と蛙が賑やかに鳴いていると思ったものだが、
先日「確かに蝉が鳴いているけど、今日はカエルも鳴いていたよ」と妻に話したばかりだった。

そして今朝、家の外で鳥の声を聞きながらあたりを見回していると、目の前の路上に蝉が舞い降りてきた。全然逃げる様子もないので捕まえてみたが、少し弱っているようだった。
4僂らいの小さな蝉だ。放り投げてやると森の中へ飛んでいった。
名前の通り、こんなに早く鳴く蝉は今まで経験がない。蝉は夏とばかり思いこんでいた。

外で作業をするとき、小さな蚊のような虫が顔のあたりをブンブンと音を立てながら飛び回るのには閉口する。先日、腰にぶら下げる蚊取り線香で撃退していたのだが、どうも効き目がもう一つだった。蚊取り線香を買った時、妻は防虫帽子を見つけ、「私はこっちにするわ」と言って買い求めた帽子がとても快適だと言うので、かぶってみるとまったく黒い網はそんなに気にならない。養蜂家がこんなのをかぶって作業しているのを見たことがあるが、これはなかなかの優れものだ。

玄関からウッドデッキに行くアプローチが一段低くなっていて、雨の日は水浸しになる。
雨の日でも通れるように飛び石を敷き並べ、周りを浅間石のバラスにすることにした。
「真っ直ぐの直線ではなく、少し緩やかに曲がって行くように・・・」という注文に何度か仮置きしながら位置を決め、水平を見ながら設置した。納得のいくカーブとなり周りを黒い石で敷き詰める。ところどころに以前から顔を出していた石はそのまま残し、広い場所には少し大きめな余った石を置いてみた。そして、ウッドデッキに上がる手前の2個は、広島から持ってきた石臼のかたわれを置いた。きっと何かに使えるから持っていくと言った妻のあのときの言葉を思い出しながら、納得の出来上がり。

裏ヤードへ下りる枕木の階段横のスペースと、裏口の階段周りにシダを植え、主な部分はほぼ完了した。毛蟹の足?が伸び立派なシダの薄緑が美しい。この色も夏になると濃い緑になっていく。森の中はすっかり緑になり、向こう側の建物はその緑にすっぽりと覆われ隠れてしまった。冷たい雨が降り緑は一段と美しく輝いている。
早くも5月は残り3日となり、いよいよ暑い夏がやってくるが、ここにいる限りその夏が涼しいのだからたまらない。
カッコーがさかんに鳴き始め、今日も爽やかな風が頬に優しい。

今日から、写真がアップできました。
皆様にはいろいろとアドバイスをいただきありがとうございました。
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現在5月28日午前1時20分。ブログに画像がアップ出来なかったトラブルが解決した。
急勾配の上り坂はトップギヤーでは登れない。車の運転ならセコやローにシフトダウンすることはすぐ分かる。しかし、パソコンの場合そうはいかない。そもそも自分の写真映像の大きさを理解していないところに最大の原因があった。
いつもは200KBの映像なのに、アップ出来なかった映像は1枚で2.16MBだったことが判明した。KBとMBでは単位が違う。何となくキロバイトとかメガバイトとか聞いたことはあるが、この度やっと理解できた。横浜在住の娘に二日間迷惑をかけたが、頭がワンランクバージョンアップ出来たようだ。
明日からは、また正常なブログが再開できる。
いろいろと、情報をいただいた皆様にお礼申し上げます。
酒酔い運転ではありませんでしたが、無謀運転には違いなかったようです。
明日からのブログ記事にご期待??下さい。

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