北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2009年09月

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9月も今日で終わりだが、後半の26日からずっと雨模様が続いている。5日間も天気が悪いとさすがに気分がすぐれない。そして落ち葉との戦いも続く。
こんな雨の日に、朝からコンコンとドアを叩く人がいた。急いで返事をしながらドアを開けると、Fさん夫妻。たくさん採れたからとトウモロコシにカボチャを持ってきて下さった。今からあと2カ所に配るからとすぐに帰られたが、こんな雨の日にもかかわらず、しかもまだ二度しかお目にかかっていないのに、有り難いことには違いないが、随分と気にかけていただきとても嬉しい出来事だった。

運動不足は禁物。昼食後、傘を差し何気なく近所を歩いていると、前方から傘を差したカップルとバッタリ。なんとUN夫妻だった。こんな雨の中、何をしているの?と尋ねたら、先日僕が進呈したヤナギタケがとても美味しかったので、二人で探しているという。それなら、ヤナギタケのあるところへ案内しましょうと二人の道案内を買って出た。UNさんは渓流釣りの趣味があり、手には何やら竿らしきものを持っている。釣り竿が折れたので・・・・といって見せてくれたものは、竿の先にフック状の金具を取り付けたもの。何メートルくらい伸びますか、と聞くと4mはのばせるという。ヤナギタケ採りの道具としては申し分のない代物だった。

先日、探してあった近くの場所に案内すると、こんな近くにあったのですねと、二人は驚いた様子で採集を始めた。二人のあまりにも喜んで採集している姿に、こちらまで嬉しくなってしまい、今度は森の街に行きましょうと、次のあり場所へ案内することにした。結局、大きなビニール袋にどっしりと大量に採れた。
喜んで帰宅する二人を見送りながら、雨降りのちょっと散歩のつもりだったので、カメラを持っていなかったことが悔やまれた。

二人と別れ進んでいると、小さな川の流れの近くで遠くに柳の木を見つけ、よく見ると大きなヤナギタケが確認できた。この時、すぐにF夫妻の顔が浮かび、急いで家に帰った。つまり入れ物を取りに帰った。このヤナギタケと、もう1カ所で見つけてあるナラタケを、Fさんに持っていこうと考えたからだ。

近くで見つけたナラタケは、昨年わが家の切り株に生えたのよりは多いくらい、びっしりと密集して生えている。2日前に見たときはまだ幼菌だったのに、見事に成長していた。ほんの一部分採集しただけで籠の中はずっしりといっぱいになった。これは、明日の午後お茶に招待されているバードさんにもいい土産になると、急いで帰宅し妻に見せた。先日から採っているハナイグチやヤナギタケ、ホテイシメジにカヤタケとキノコばかり見ているので、もうキノコはたくさん、という表情だったが、これはFさんとバードさんにさし上げるものだと話すと、ほっとしたようだった。

その気になって動けばキノコ屋にでもなれそうなくらいで、笑ってしまうが、今年はどうも豊作のようだ。UNさんは10年も前からこちらに来ているが、僕は昨年来たばかり。早くもキノコ名人になりましたね、とUNさんに持ち上げられて、気分の悪いはずもなく、悪天候のいらいらも何処かへいってしまったようだ。明日の天気は持ち直すというので、週に一度の買い物を一日早め、明日にするという妻の提案に賛成した。

雨の中、UN夫妻にたくさんのヤナギタケ採集を進言できたご褒美に、また新しい場所を発見できた。何も分からなかった昨年とは雲泥の差で、今年からは、確信できる場所へ直行できるので無駄な動きがなく、その分、次々と新発見をしている。スローライフは忙しい。キノコ採りばかりしているわけにはいかない。来週はナツハゼの実を収穫し、ジャムを作ることになっている。それに、五味子の実もそろそろだ。薪割りもあるし、土曜日には来客もある。

ここでの四季は、やはり冬が一番長く、夏はほんの一月で春と秋が少し長く楽しめるような気がする。昨年は11月17日に冬用タイヤに替え、24日に雪が降った。いよいよ明日から10月。冬の来る前に楽しい秋を満喫したいところだ。

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朝から雨が降ったり止んだり。窓から見える「自分だけの風景」も黄葉した葉が目立ち始めた。この風景が、四季の変化をとっくりと楽しませてくれる。
これからは、毎日のように葉が落ちる。あるときは「リーフシャワー」のように、あるときは、ひらひらと数枚が競うように。そしてやがて木々の葉が全て散った後、白い雪がその枯れ枝を飾る。その白い花は、散っては咲き、また散っては咲く。何度となく繰り返される白い花の競演は素晴らしく、見事。
そして春になると、緑の新芽が現れる。居ながらにしてこの自然の営みが見られる素晴らしい「自分だけの風景」に満足し、幸せを感じている。

午後から国民健康保険証の切り替えに行った。昨年も同じ日に新しい保険証を受け取っている。毎年同じ日なのかもしれない。帰路、コメリにより許可をもらったチェーンソーの刃とオイルを購入した。落ち葉を吹き飛ばす道具は、許可が出る価格のものが売り切れていたので、今日はあきらめた。

そしてJR大前駅の横を通って農道を行くと、どんよりと曇った中に浅間山が見える。こういう天気の時、風景写真は難しい。途中で柴栗を拾った。予定になかったことで、ズボンのポケットがいっぱいになった。何度かここを通ると、栗の花が咲いていたので、時期が来たら栗が拾えると思っていたが、思わぬ時に実現した。しかし、持ち帰って妻に見せたが、ほとんどが小さすぎてゴミ箱行きとなった。昨日も今日も、美味しい栗ご飯を食べている。自然いっぱいの中でなんとも贅沢な生活だ。

AY氏とアケビ採りやアキグミ採りに行ったとき、彼は車をゆっくり走らせながら道中リサーチしていたが、今日は僕もその真似をしてみたら、せせらぎの音が聞こえる場所に柳の木を発見。車から降りてみると、ヤナギタケがたくさんあった。しばらく走って、あと2カ所ヤナギタケを見つけた。
今は、キノコがたくさんあり、もう少し後に採ることにして帰宅した。

雨の止み間に近くをプラリと歩いたら、ハナイグチ、ホテイシメジ、カヤタケが採れた。ハナイグチは冷凍保存出来るので、最近のランチでうどんの日は、キノコうどんが多い。カヤタケは、今度パスタに使ってみようと考えている。

春の山菜、夏の高原野菜、秋のキノコ、木の実。新鮮な食材に恵まれ健康な生活が出来ている。来月は、ナツハゼの実と五味子の実を採る予定にしている。
薪割りもあるし、秋はとても忙しい。

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昨夜の雨はどれほど降ったのか分からないが、黄葉した葉は少しの風でもひらひらと舞い降りる。雨が降るとその量は一気に増え、道路も庭も手がつけられないほどの落ち葉でいっぱいになっている。これは、やりがいがあるな、とファイトが湧いてくるが雨上がりでは少々手強すぎる。明日も雨が降りそうな様子だから、ここはひとまず休戦と決め、落ち葉が乾くのを待つことにする。

そして、どうやら今日は降りそうもないので、午後から薪作りに取りかかった。久しぶりのチェーンソー作業再開である。いきなり太い丸太に取りかかったが、どうも手ごたえがありすぎる。少し、煙が出ているような気がする、ということは鋸の刃が悪いということ。ヤスリで鋸の刃を研いで再開したが、研ぎ方がまずいのか鋸の刃が限界なのか?休憩のお茶の時、チェーンソーの刃を買うことを申し出るが、今日はすんなりと許可が出た。

細い木は難なく切れるので、しばらくこの刃で細い木をやっつけることにする。
久しぶりの作業でなかなか調子が出なかったが、だんだんと慣れてきた。
この度は、結局2トン車3台分の木材。きれいに薪にして収納するまで10日くらいかかるかもしれない。

わが家の楢の切り株に出るナラタケに、とてもよく似ているキノコを近くの切り株に発見した。ここでは、すでにかなりのキノコが出ているが、はたしてナラタケか?図鑑で見る限り間違いないと思うが、来月6日に来荘されるTさんに見てもらうまで待つことにしよう。

同じ虹の街にある苔庭が美しい別荘で、小さな風を出す道具で落ち葉を吹き飛ばしているのを目撃した。ホームセンターで販売しているのは知っているが、あんな小さな道具では、風の力が弱く使い物にならないのでは、と思っていたが、様子を見ているとかなりの力がありそうだった。

帰宅して妻に話しをすると、これもすんなりと許可が出た。何やらキツネに摘まれたような日となり、驚いているがどうなってるのかよく分からない。
何とかと秋の空・・・・早めにホームセンターへ行く必要あり。

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わが家の楢の切り株から待望のキノコが芽を出していたが、今朝はもう収穫しなくてはいけない大きさになっていた。いただいたシイタケも大きくなり初収穫となった。近くで採れたヤナギタケとハナイグチ、切り株のナラタケにシイタケと秋の収穫祭のようだ。

イチイの木には赤い実がかなりたくさん付いている。食べてみるととても甘い。
室内のディスプレイも秋らしくなってきた。

AYさんに電話をして在宅を確認。今日は徒歩で行ってみることにした。AY夫人に依頼されていた栃の実をインターネットで調べたものと、AY氏の書かれたエッセイの感想文、そして先日一緒に採ったアキグミで妻が作ったジャムをリュックに入れ出発。

チョット前半飛ばし過ぎと思ったが、案の定、管理事務所まで17分で着いていた。プリンスランド正面入口の有料道路を横断し、森の中の道を進む。1年前に北軽井沢まで歩き、帰路、県道235号からそれて鎌原湖方面へ進んだことがある。こちらに来るときに買い求めた「関東甲信越道路地図」は1:100000。細部の道は正確ではないが、おおよその見当にはなる。その時は、鎌原湖の手前を左に入ればプリンスランド正面入口に出ると確信していたが、森の中の道は人影もなく寂しい。昨年は熊の出現なんてことはこれっぽっちも考えになかったが、何か出てきそうな雰囲気の中を進むのは不安だった。

そして、今日はその道をその時の逆方向に進んでいるのだった。1年前は、家から北軽井沢まで歩いているので、県道をそれた頃には、すでに2時間以上歩いていた。確認のため鎌原湖まで行き、引き返して考えていた道へ入った頃には多少疲労感があった。そのためここからの約1時間はとても長く、不安だったことを思い出しながら、今では余裕で頬がゆるむ。

何時か徒歩でと考えていたので、先日AY邸からの帰路、車でリサーチ、距離も分かっている。40分~50分と想定していたが、予定通り45分で到着した。思った通りウオーキングコースとしては時間も雰囲気も申し分ない素晴らしい道程だった。左右を森に囲まれた道を歩くが、車や人と出会うことがない。こういう雰囲気にはもうすっかり慣れっこになっている。昨年とは違い、ドングリが落ちてきて静かな森に異様な音が出ても、ドングリと分かっているので何の不安も感じない。1年の経験はたいしたものだと感心する。

こちらに来て、もし最初に訪れる家がここだったら、なんと淋しいところに住んでいるのかと驚いたに違いないが、今ではそんな思いも頭に浮かばないようになっている。チャイムを鳴らすと、ドンとムックが駆けてくる。この2匹の犬は決して吠えない。何度か訪問している僕を覚えているのか、中に入っても一緒について歩くようになった。

約1時間の楽しいひとときを過ごしたが、AY夫人お手製の栗のお菓子は絶品だった。夫人からいただいたアキグミのジャムと真っ赤な色の大きな唐辛子をリュックに入れ帰路についた。近道となる森の中を通ってみたが、なんと道のど真ん中に良い形のハナイグチが生えていた。リュックにつけた熊除けの鈴が森に響き渡る。犬は随分遠くからこの音を聞きつけて吠え始めるので、鈴を掴み音が出ないようにしてその家を通り過ぎる。

帰路は登り道が多く、スピードも鈍る。やはりプリンスランドがかなり高い位置にあることが分かった。こんな素晴らしい道を気分よく歩ける幸せを感じながらひたすら歩き続けるが、プリンスランドに出るまでとうとう誰にも出会うことはなかった。

夕食後、何時から降り始めたのか雨の音に気づき、外へ出てみるとやはり雨がかなり強く降っていた。これからは一雨ごとに秋が深まっていくことだろう。
9月も残りあと3日となり、2年目も早4ヶ月が近くなった。

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女心と秋の空は、変わりやすい秋の天候をたとえての諺。しかし、これは男心と秋の空が本当らしい。そのことはどうでもよいが、最近の天気は安定して一日中晴れという日はない。

この夏、いろいろとお世話になったKI夫人は、明日東京へ帰られる。ご主人が車で迎えにきていらっしゃるので、Tさんからいただいたコガネタケのお裾分けを持っていった。KIさんの別荘から見える浅間山は、その前に広がる牧草地と浅間山と牧草地の間にある森との釣り合いが素晴らしい。
そして今日の浅間山は、雲と噴煙が衝突している。この山頂にかかる雲がいつも様々な形を描き、楽しませてくれる。

この時期になると、柔らかな風でも落ち葉がひらひらと舞い落ちる。わが家のアプローチも苔の上も、落ち葉でいっぱいになる。これは、一つひとつ手で取り除く以外に方法はない。この時期は、拾っても拾っても次から次へと舞い落ちる落ち葉と語り合いながらひとときを過ごすことが多くなる。

紅葉も始まった。一番に赤くなるのは蔦の葉。ぐるぐると木に巻き付いた蔦の葉が真っ赤に紅葉している。木の種類により紅葉の時期も色も違う。今年の紅葉は20日くらい早いからあまりよくないという造園やさんの情報もある。

風の悪戯は、雲の形も次々に変えていく。写真を撮っていると、紅葉した梢に青空と白い雲が一枚に納まった。
浅間の湯から徒歩で帰る道すがら、落ち葉の道は、深まりゆく秋の幕開けを知らせているようだ。

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