北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2011年08月

昔むかし、山の中を旅人が歩いておった。
お腹が空いても食べる物がなくて、とうとう倒れてしまった。
山の動物たちはかわいそうに思い「僕たちが食べ物を探してあげよう」と相談したとさ。
やがて動物たちは食べ物を次々に旅人に差し出した。
最後に駆けつけたうさぎだけは、旅人にピョコンと頭を下げて、
「ごめんなさい。私は食べ物を探せませんでした。ですから私を食べてください」
煮えたぎる鍋の中に飛び込んだ、うさぎ!
驚いた旅人はすぐに救い出したけれど、すでに虫の息。
旅人は涙を流し「お前は私のために、自分の、自分の命を・・・捨てたのか」というと、
うさぎを抱いて月に連れて行ったそうな。
そう、旅人は神さまだったんじゃ。
「うさぎよ、お前はここで暮らすがよい。世界中の人がお前を見るだろう。そしてその度に、
思いやりって大切なんだな。親切にすることは尊いことなんだな・・と世界中の人が考えてくれるだろう。」
神さまはそう話され、うさぎはその日から月でお餅をついて、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
 
 
私はこの物語、昔話を知らなかった。語り継いでいかなければならないことが多くあるが、それは生きている者の使命に違いない。自分に出来ることは、その人の数だけあるはず。
かつてイギリスの首相であり、作家であったベンジャミン・ディズレーリは、言っている。
「行動が常に幸せをもたらすとは限らないが、行動なくして幸せはあり得ない」
 
大型で強い台風12号は31日、日本の南海上をゆっくりと西北西に進んだ。比較的ゆっくりとした速さで北上を続ける見込みで、9月2~3日にかけて四国-東海に接近または上陸する恐れがある。気象庁は「風雨がまだ弱い1日のうちに、避難準備や風への対策などを進めてほしい」としている。
 
8月も今日で終わり、明日からは9月。気持ちをリセットし新しい第一歩を踏みだそう。
 
 

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夏の陽は弱く 空の青うすく
緑の中を進む 高原の道
静かに ほのぼのと 幸せはここに
 
はじける歓声 笑顔の天使
大自然も微笑む 芝生の上で
そよぐ風に歌う 幸せはここに
 
夕暮れの雲に 夏の陽が沈む
あの空の向こうには 果てしなき夢が
ほっこりと小さな 幸せはここに
 
 
幸せとは 心の習慣である   マックスウエル・マルツ
 
しあわせは いつも じぶんのこころがきめる   相田みつを
 
幸福とは 自分の分を知って それを愛することである   ロマン・ロラン
 
幸福とは 人生という旅全体を楽しむことなのである   ウエイン・ダイアー
 
幸せは 点ではなく 長い線の上にある   レオ・バスカリア
 
幸せは ・・・時には不幸という帽子をかぶってやってくる   坂村真民
 
自分自身を幸福だと思わない人は 決して幸福になれない   サイラス
 
幸福というチョウザメは 臆病の網ではけっして捕らえられない   フィンランドの諺
 
 
好天気に恵まれたが、去っていく夏を感じた。
しかし、時は巡る。
紅葉の秋、白い雪を降らす冬
そして新緑の春がくると
その次は夏がやってくる。
来年の夏は、きっと、今年よりも素晴らしい夏になるだろう
 
 

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8月も残り3日。キャンプ場来客のピークは去り、まもなく訪れる9月からは休日も多くなる。
薪割りと薪整理の仕事はあるが、そろそろ自転車を手に入れたいとうずうずしている。
今日は休日、小諸の自転車屋へ行きたいのだがドライブに付き合うかと持ちかけると、「嬬恋高原ブルワリー」でピザが食べたい、という宇宙人特有の答えが返ってきた。ここに来てもう4年目だというのに、車で5分ほどの「嬬恋高原ブルワリー」には行っていない。近くてすぐに行ける場所はえてしてこういうこともあるが、そこでは美味しい地ビールが飲める。いつか歩いて行こうと言っていたのが延び延びになっていたのだ。妻はピザが大好物で、ここのピザは美味しいという噂を多くの人から聞かされていたが、私としては、ぜひビールと一緒にという気持ちが強かった。
 
と言うわけで「嬬恋ブルワリー」でのピザのランチとなったが、ついにビールもという希望は叶わなかった。気温は高く窓全開でもむっとするような天気だったが、ランチの後、軽井沢経由で小諸へと向かった。
 
2ヶ月ほど前にナイフ職人のH氏に紹介してもらったヤマミチ氏は、マウンテンバイクのインストラクターで経験豊富なマウンテンバイク乗り。そのとき彼が私に薦めてくれた自転車は、ジャイアントというメーカーの「SNAP1」で、価格も考えていた予算内であったので、もう迷うことはなかった。ジャイアントの自転車を販売している店をリサーチしてみると、 上田市 に2店舗、 小諸市 に1店舗あった。 小諸市 にあった近藤サイクルは、偶然にも以前鰻が美味いと聞いて訪れたことがある鰻屋のすぐ近くにあった。「自転車屋」という職業の人に会ったことはないが、近藤サイクルの店主はそれと思えぬ雰囲気があり、すぐにパソコンを操作してメーカー在庫を調べてくれた。東北大震災という出来事があったことも原因の一つとなっているが、今年は予想をはるかに上回る売れ行きで、ほとんどの自転車が完売となっていた。
 
店主は落ち着いた表情でゆっくりと説明する。数日後に12年度モデルの発表があり、見に行く予定にしているので、その時に発売日を調べて連絡すると言ってくれた。しばらく連絡を待つことにしたが、「よろしくお願いします」と、丁寧にお礼を言っている妻をせかせて店を出た。
ピザだったのでお腹が空いたという妻は、小諸駅の近くで店を物色したがシャッターの閉まっている店が多く、それらしい店がないので諦めていたが、 東御市 にあるヴィラデスト ガーデンファームへよってみようという提案に再び元気を取り戻した。
 
国道18号の菅平入口信号を右折し県道4号線を走る。初めて走る道は楽しい。この4号線も周囲は緑いっぱいで気持ちいい。田代信号のところで「ヴィラデストワイナリー」の看板があり、そこを右折したが、その後は2カ所の案内看板の通りに進むと、ほどなく到着した。
カフェはあいにく臨時休業だったが、訪れた客には無料でお菓子とリンゴジュースやコーヒーが振る舞われていた。オーナーの玉村豊男夫妻にも会え、妻はご機嫌であった。
 
そして、帰宅した私たちに、昨日に続いてのサプライズがあった。大きな紙袋に入った二種類のトマトにズッキーニ、トウモロコシ、自作の陶芸の皿に枝のついたままのトマト、自作の小さな器に生けられた可愛い花々・・・・「誰だろう?」という妻に、もうピーンときていた私は、きっと○○子だよ、と断言した。ここに来て、多くの知人・友人が出来たが、嬬恋の弟、妹、嬬恋の息子夫婦に嬬恋の孫と呼べる人たちも出来ている。袋の中にあった手紙を発見した妻は、「当たり!○○子さんよ」と喜びの声をあげる。借りている畑で出来たものだが、本職の農家の人が作ったものと違って、デキがいい悪いは別にして嬉しさは百倍である。しかも、このトマトは彼女の自信作でとてもあまくて美味しい。陶芸作品もなかなか上手と妻は終始ご機嫌な笑顔であった。
 
ピザのランチに始まり、104kmの快適なドライブ、玉村夫妻との出会い、飲みもののサービス。今日は本当に楽しかったとご機嫌の妻は、もうこの時間はすでに夢の中、得意の宇宙遊泳を始めているに違いない。○○子さん、ありがとう!
 
 

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空という名のキャンパスに毎日雲の絵ばかりを見ていたが、久しぶりに青空が顔を出した。しかし、さすがにもう暑さはない。そして雲に覆われた浅間山の山頂は望めなかった。
8月最後の日曜日、133組のキャンパーたちが滞在する北軽井沢スウィートグラスは歓声ではじけた。そんな時、私たちの職場に一人の新人が登場した。24歳で名前はツバサ君。初日は私と組んでのお掃除となった。途中から加わった大学1年生のバイト生M君と指導者の立場になった私との年齢差は大きい。キャンプ場で働こうという若者に清々しさを感じながら、指示を出す私の気持ちも若返り、動きの良い二人にわが子のような気持ちも宿り、ついつい人生訓まがいの発言も飛び出す始末。本気で動けば若い体ははじけるように動く。
やる気のある人間は飲み込みも早い。予想以上の短時間で仕事は完了する。バイトを始めて半年、職場にはいつの間にか数名の後輩ができた。職場は一段と楽しい雰囲気が出来上がっていく。
 
連続6日の勤務は無事終わった。職場の駐車場で愛車ニュービートルに乗り、仲間たちに別れを告げてアクセルを踏み込んだ。そして、サプライズはその直後に起こった。
サプライズ(Surprise)とは驚き、不意打ちの意味。俗語で、他者を驚かせる為の計画及びその計画を実行すること。(Wikipediaより)
私は駐車場出口で、ある人物の待ち伏せにあった。そして「花豆赤飯」という爆発物の襲撃を食らった。「山の神様のお祭りで、花豆赤飯を作ったので食べてください」という、優しい笑顔に、後続車があるのでお礼もそこそこに立ち去ることになったが、最近になって涙腺が弱っているせいか、こみ上げる嬉しさに前方が霞む始末。帰宅後、さっそく食卓に出された花豆赤飯ともう一品同包されていた山椒とこんにゃくの佃煮には、「美味しいね、嬉しいね」という妻の声も震えていた。妻が白い花が好きということを知っている夫人のメッセージの紙には、白いオダマキの写真がプリントされていた。ブログで知り合った地元のA夫妻とは、まだ交際期間も短いがこのような心のこもった贈り物には、もう私たちの心はメロメロになってしまう。
 
A氏にサプライズの気持ちはなかったかもしれないが、過去に何度も前科があるため、またかと驚きながらも心が和む。「ほっこりしたね」という妻の言葉が耳に残った。
久しぶりの青空と共に、何か良い予感さえ感じる出来事に感激している。
 
 

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北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場は、まだまだキャンプを楽しむ人々で賑わっている。
キャンプ場を訪れる人が多ければ多いほど、当然のことながら私たちは忙しくなるばかり。
今日で連続5日目となるが、テントをレンタルする客が多く、テントリセットの仕事は毎日追いかけられている。しかも、毎日のように降る雨のため、その作業は困難を極めている。テントがずぶ濡れのまま返却されるので、リセットする前に乾かさねばならない。その上、砂や泥がついているものも多く、作業は増えるばかりなのだ。
 
しかし、働くというのは楽しい。濡れたテントを乾かし、たたむ。部品を揃えてリセットする。キャンパー達がそれをレンタルして使用し、キャンプを楽しむ。キャンプ場内ではさまざまな家族達が「キャンプ」を通じて絆を深め、小さな子どもたちは大自然の中で目を輝かせている。
まだ学校へ行っていないと思われるような小さな子供とすれ違うとき「こんにちは」と、子供の方から声をかけられることもある。そんなとき、嬉しさがこみ上げ、挨拶をかわした後もしばらくその子が立ち去る方向を見つめてしまう。「幸せ」を感じる一瞬だ。
 
あと一日頑張れば休日。夕方からつつじの湯へと車を走らせた。疲れを癒す温泉がすぐ近くにあるのは有難い。混雑していた温泉もさすがに客が減っている。無理もない。8月もあと4日なのだ。帰路、車を走らせながら、その暗い道路でセンターラインを頼りに運転していることに気づいた。考えてみれば街灯もほとんどない道で森の中を運転する経験はあまりない。ヘッドライトに移る暗い中での森の木々は次々に現れては消える。時折対向車の光が森を照らす。目標になる目印もない。夜、外出することはほとんどないが、私は目的地までの距離を測る癖があり、つつじの湯までは11kmである。出発するときメーターを確認し、あと何キロと計算する。
 
暗い夜道で歩く人もいない。また、昔の話しになるが、運転免許を取得してまもなくの頃、広島から中国山脈を越えて島根県、鳥取県へよく通ったことを思い出す。峠越えの山道には街灯もなく、まったく今と同じ状態だった。若い頃は無謀にもスピードを出してスリル満点の運転を楽しんだが、運良くまだ命を永らえている。現在では、そんな勇気もファイトもないが、ゆっくり走る愉しみを覚えた。そして働く愉しみも味わっている。何の心配もなく、ただ働くことで、その結果が多くの人の役に立っていると言うことが嬉しい。昔を思い出しながら現在を愉しめるという何とも贅沢な生活ではないか。まったく、人生は素晴らしい。
 
 

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