先日、キャンプ場の若いスタッフ達とスウィートグラスアドベンチャーで樹上冒険を楽しんだ。
浅間山、白根山、谷川岳を見渡せる美しい森・ルオムの森は、天明3年の浅間山大噴火でも生き残った歴史ある森。その森の大木に設置された樹上冒険設備は、元はフランスの社員教育のために発案されたもので、大人も子供も楽しめる新しい遊びであるが、遊びながら親子の絆を深められる。家族や友達同士で森の冒険を楽しみながら、ルールを守ったり、譲り合ったりすることで、豊かな人間性を養う。コースの上では常にハーネスという安全帯を着用し身体をセーフティラインにつなぎながら進んでいくが、自分の身の安全は自分で確保し責任を持つ、ということが最大の特徴となっている。
受付のあるツリーハウスの上で担当者からハーネスをつけてもらう。安全のためこれは自分で勝手に出来ない。必ず係員の手で安全を確認しながら取り付けることになっている。次はブリーフィングコースで安全講習を受け、器具の使い方やコース上でのルールを勉強する。
木の上に作られているプラットホームに上がるのは全て縄梯子になっていて、普通の梯子を上がるような訳にはいかない。コースはディスカバリーコースとアドベンチャーコースがあるが、そのプラットホームの高さは最高12mもある。ディスカバリーコースは身長110センチ以上で小学校1年生以上。アドベンチャーコースは、身長140センチ以上で小学校4年生以上となっているが、何故か体重130kgまでとなっている。重さ130kgまで堪えられるように作られているということだろう。
プラットホームからプラットホームへ移動する方法がいろいろあるが、中でも12mの樹上から、まるでターザンのようにロープを握って空中に張られたネットに飛び込み、そのネットをよじ登ってプラットホームへ上がる場所では、考え込んでなかなか動けない子供もいるという。
私は、若いスタッフ達と、全コース42種類のアクティビティを楽しみながら、童心を取り戻していた。木登りの経験はあるが、12mの樹上はさすがに高さを感じた。子供たちは、この木の上で虫や鳥たちと同じ視線で観察することにより森林を身近に感じ、自然の大切さに気付く。
また、コースのすぐ側には、遊歩道が設けられていて、アトラクションに参加しない見学の人も、一緒にコースを周ることができる。
大自然のなかで、そよぐ風を感じながら最高の気分を味わった。100mを超える滑車での空中移動は、かなりの時間を感じ、忘れかけていたスリリングな気持ちに身も心も反応した経験は、この年になって忘れることができないものとなった。
そして夜は、キャンプ場管理棟のスタッフ全員が北軽井沢「かつ山亭」に集まり、ゴールデンウイークお疲れ様交流会が開催された。
若さ溢れる11人の歓声のなかで、胃袋に流れ込む例の液体と食料は、ほどよい運動の後という好条件もあり、いつもより速いピッチであったが、心地よい速度で喉もとを通過していった。
そしてまた和やかな雰囲気の中で、ついつい歳のことなど忘れてしまったといういつものパターンに変わりはなかった。
スウィートグラスアドベンチャーの詳細は、ホームページをごらんいただきたい。