北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2014年11月

数日前から、どうも風邪気味な身体を感じていた。そして、ついに昨日は午前中で仕事を切り上げて帰宅したが、きょうも午後は仕事を休んだ。朝起きたときには36度5分の平熱なのに、帰宅すると体温計は37度と微熱がある。昨日は食欲がなく、豆乳スープとリンゴ1個を食べたが、今日は何とか食事ができた。私が体調を崩すと妻もどことなく元気がないような気がしてならない。風邪をひいたときいつも思うのだが、ちょっと弱気な自分が顔を出す。風邪は安静にしていれば治りも早いことはよくわかっているが、動いて動けないことはないので、ついつい無理をしてしまうのだ。昨日はブロ友のOさん夫妻がお土産をもって訪ねてくれたがまだお礼の連絡もしていない。いろんなことが後手後手になるという悪循環はどこかでバッサリと切る必要がある。

 

明日は楽しみにしていた「お疲れ様忘年会」だが、仕事も休み、会も欠席する決断も選択肢の一つだと思っている。しかし、多くの仲間たちの顔が目に浮かぶ。

明日からいよいよ12月に入る。平年よりずいぶんと暖かい日が続いているが、2日からは急激に気温が下がり、最高気温も0℃という予想も見えてきた。雪マークも続々と登場しているし、やっと冬が来るという感じだ。昨年の昨日今日の気温を見ると最低がマイナス7℃だ。これくらいの気温になると寒さも半端ではなくなる。体調は何物にも代えがたい。一時も早く体調を元に戻すことが最優先に違いないのだが・・・。

今日も早く休んで明日の朝の体調次第で決断をすることになるだろう。

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トヨタ自動車が12月15日に発売する新型燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の報道関係者向け試乗会があり、その乗り心地がニュースに出ていた。

 

運転席に乗り込むと、一人きりの車内は静寂に包まれた。FCVはガソリン車のようなエンジン音がしないことで逆に運転中の風切り音などが気になるため、遮音性の高いガラスを全ドアに採用するなど静粛性には人一倍気を使っている。水素と酸素の化学反応で電気を作りモーターを回すFCVは、電気の作り方を除けば電気自動車(EV)と変わらない。ただ、走り始めると印象は変わった。音もなく静かな出だしはEV同様だが、試乗コースの直線でアクセルを踏み込むと「フュイーン」という独特な音が高まった。これはタンクから燃料電池に水素を送り込むポンプの音。開発陣は当初、音を消すことも検討したが、「走る喜び」を体感できる味付けとして残した。アクセル操作への反応は素早く、時速100キロまで9.6秒で加速する。56キロの重たい燃料電池を床下に収納するため、重心が低くなり、カーブでもふらつきはなく安定していた。内装はシンプルだ。カーナビゲーション画面の下にもう一つの液晶パネルを設けた近未来的なデザインが特徴だが、禁欲的なほど余計な装飾はない。723万6千円(補助金込みで約520万円)もする高額な車と考えると、やや物足りない感じもした。最後に開発陣のお気に入りという「ウオーターリリーススイッチ」を押してみた。水素と酸素で電気を作る際に唯一発生する水を、立体駐車場など下に漏れるとまずい場所へ入る前に抜くための装置だ。放出口は車体後部の床面下。水蒸気が立ち込めた後、機材で温められた水がちょろちょろと流れ落ちた。

「クラウンに負けない乗り心地」をうたう新型FCVは予想以上に快適だった。ただ、問題は燃料を充填する水素ステーションの少なさだ。個人が使える商用ステーションは現在、国内で2か所しかなく、計画中を含めても45か所にとどまる。実は自宅近くの実証用ステーションが来年2月には商用へ衣替えするのだが、もう少し様子を見るべきだろうか・。

 

トヨタは独BMWと共同開発した燃料電池システムの車を2020年に投入するという。

開発責任者は「お互いに得意な技術があるので、相乗効果を出せるよう開発を進めたい。多くのメーカーが燃料電池車を出すことで、普及への確かな一歩になる」と語っているが、

私は「フュイーン」という音を体験してみたい。この浅間高原を「フュイーン」と走ってみたいのだ。CO2を出さない究極のエコカーはこの浅間高原にふさわしい。

しかし、この記事もそうだが、どこにもこの充填する水素の価格が記載されていない。

3分で満タンに充填でき、約700キロの走行が可能だという、その代金は?・・・・

ハウマッチ?

 

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2008年から書き続けているこのブログのアクセス数が、明日中に30万に達することが確実になった。30万アクセス達成が早いか遅いかわからないが、この近辺で私の尊敬するブログがあり60万アクセスを達成している。そのブログは60万達成まで9年、私のブログは30万達成まで6年だから比べるとかなりペースは遅い。その原因の一つは、ここ数年更新の頻度が悪いことであるが、実際にはそればかりでなく、記事の内容がマンネリ化しているせいもあるのだろう。しかし、考えてみると、なんだかんだとよく書き続けてきたものだ。一区切りの50万アクセスに達したらパーティーでも開きたいと、またまた飲むことを考えている。それにしても、この地に移住生活をはじめてから、多くの人たちと交流できるようになったきっかけがこのブログだったことは間違いない事実である。

勤務先のキャンプ場にやってくる人の中にもブログを読んでくれている人がいるし、遠く離れた広島の友人たちも読んでくれていることを思えば、50万と言わず100万アクセス目指して書き続けようと考えている。

 

そんなとき、「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」といハガキが2通届いた。妹が68歳で、また、弟が63歳で亡くなったという。病気か不慮の事故かわからないが60代で亡くなる方もいるのだと、こういう知らせを見ると悲しくなる。そしてもう年賀状の季節が来たのだと、時の経過と季節の移り変わりを感じるこの頃である。

今日は休日だった。しとしとと降りしきる雨の中、嬬恋会館で開催された「浄化槽教室」へ行ってきた。浄化槽のしくみ、浄化槽の正しい使い方、浄化槽関係の法律についての講習会は、新しく浄化槽を設置した人のために、県の浄化槽協会が主催して行うもので、一度は勉強しておく必要があると思っていた。そして、トイレの排水だけでなく、風呂、台所、洗濯機などの排水も併せて浄化する合併浄化槽を設置してよかったと、改めて感じたのだった。

 

キャンプ場では、クリスマス飾りの作業が始まった。いよいよ今年も最後の月がやってくる。先日の連休には連日100組をこえる人たちが訪れキャンプ場はにぎわった。そして

毎年12月に発表されるアウトドア雑誌の人気投票の結果が分かった。わがスウィートグラスは昨年惜しくも首位の座を譲ったが、今年は再び首位となり日本一に輝いた。たかが一雑誌のファン投票だが、日本一は嬉しい。12月1日には「お疲れ様忘年会」がホテル地蔵川で開催される。笑顔の仲間たちと語り合い、酌み交わす酒もいちだんと旨いに違いない。

 

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ここで生活すると、普通都会で暮らしている人にはあまり想像のつかないような作業をしなければならないが、その中でも厄介な作業の一つが落ち葉掻きと屋根掃除だ。地上での落ち葉掻きは、何度してもそんなに苦にはならないけれど、屋根の落ち葉掃除はそう何回もやりたくはない。広葉樹の葉は風に吹かれて飛んでいくがカラマツの小枝と落ち葉は、屋根にまとわりついて落ちないので始末が悪い。そのままの状態で雪が降り積もると雪解けの春までそのままの状態が続き、雪解け後はもっと除去しずらくなってしまい、屋根材にとってとても悪影響をおよぼすのだ。森の中では紅葉が始まり、赤や黄色の美しい景色を楽しめる。そして、ヒラヒラト舞い降りる落ち葉、カラカラと音を立てて道の上を転がる姿や、ある時にはまるでシャワーのようにバラバラっと降ってくる落ち葉に驚いたり、感激したりと、様々な落ち葉の姿を目の当たりにして秋を満喫できる。桜やモミジなどの落葉の後、楡や楢ノ木が葉を落とし、黄金色の黄葉を最後まで保っていたカラマツが一斉に落葉し始めると秋も終わりだが、このカラマツの葉に大きな一仕事が待っているというわけだ。カラマツの葉がほとんど落ちきった頃を見計らって、雪が降る前に屋根掃除をするのだが、そのタイミングが難しい。せっかく掃除を済ませても、また葉が落ちてきて再び屋根に上がるということは避けたいのだが、ことはそううまくはいかないのである。

私は今年、7年目にしてやっとそのタイミングをつかんだ、と感じている。

 

まず最初のころは屋根に上がり、手箒で掃いていた。そして次は電動ブロアを購入した。

電動ブロアは電気のコードを引っ張らなくてはならないし、屋根の上でコードを踏んづけると足を滑らせてしまい危険だ。昨年からは、エンジン式のブロアを手に入れて使っている。片手でひょいと持てるほどの軽さなので、屋根に持ってあがるのにも便利である。その上電動式のものよりも威力があり、作業も短時間でできる。箒で掃いていたころのことを思い出すと、ついニヤニヤと笑いがこみあげてくるのだ。その屋根掃除も本日無事済んだ。私の予想では、そろそろこの辺りに雪が降るころだ。ここに来て、持ってきた風見鶏ならぬ我が家の風見蝶を必死になって取り付けたことを思い出している。

 

今日は哀愁のフラメンコ・ギターを聞きながら暖炉の前でこれを書いている。時折、薪をくべながらスペインのフラメンコを踊る老ダンサーの鋭い眼差しを思い浮かべている。

長い冬もここに座っていれば苦にならない。音楽を聴きながら書いたり読んだり、こんな素晴らしい人生があるだろうか。きれいに掃除された屋根に、我が細胞もにっこりとほほ笑み、ますます活力を増していくのがわかる。人生は素晴らしい。

 
 

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昨夜雨が降っていたのを知っている。気温が下がらず雨となったが、今朝は浅間山が真っ白だった。ずいぶんと裾の方まで雪が確認できた。そしてキャンプ場の地面はうっすらと白くなった。浅間山に4度目の冠雪、そしてちらちらと舞うちょっぴりの里雪は、今年の冬に降った初雪に違いない。安倍晋三首相は消費税を10%にする時期を予定より1年半延期することを決断し、衆議院を解散する考えを発表した。トヨタ自動車は燃料電池自動車の発売を発表し、いよいよ水素で走る自動車の歴史が始まる。映画俳優・高倉健が83歳で亡くなったと報道された。83歳は今ではそんなに長寿とは言われない時代になった。

 

そして私は今、暖炉を燃やしモーツアルトピアノ協奏曲を聞きながらこれを書いている。

書いていると言ってもパソコンのキーボードをたたいているのだ。時折、パキッと薪がはぜる音がする。気温が急激に下がっているのが分かる。今夜は氷点下4℃以上になるだろう。世の中では、いろいろなことが起こっているが、私にとって今日は、楽しく素晴らしい一日だった。いつもいつでも、その時々を精いっぱい楽しみ、生きていくこと。そのことだけで自分の人生は一歩一歩豊かに進んでいくような気がする。もうそんなに大きなことはできないが、一つ一つ毎日をこなしていきたい。時速500キロで走るリニアモーターカーに乗りたいとは思わないが、水素で走る自動車にはぜひ乗ってみたいものだ。

 
 


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