大晦日の朝、快晴、気温マイナス9℃。雪はないが、真っ白な浅間山が美しい。
スウィートグラスには、年越しを過ごす人々がいろいろな場所からやってくる。
若いスタッフたちは大晦日のイベントの準備に大忙しだ。
私は、今夜開催されるカウントダウンに備えて、キャンプファイヤーを作る任務にあたった。特別に材料を集め、いつもよりも丁寧に作り上げた。
夜は紅白歌合戦を見ていたが、ただ疲れるばかり。暖炉で読書の方が心地よい。
これこそ歳のせいかもしれないが、歳相応の過ごし方が体にいいに決まっている。
先日、ツルヤで手に入れたヒヤシンスは、結局妻が世話をしている。朝は、陽の当たる窓際に、夜は暖炉のある部屋にと移動して、もう芽が出始めているようだ。
今年もあと一時間となった。
娘から送られてきた孫の写真や動画を見ながら、暖炉の炎に癒され、荒庸子奏でる映画音楽は、今、ジェルソミーナが流れている。
静かな大晦日である。