北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2016年01月

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昨日の積雪30センチは湿り雪で重かった。昨日の朝見たときは何ともなかったのだが、

「屋根がこんなになってるよ、知ってる?」なんだか滑稽な手ぶりを交えて話す妻。

薪スタンドの屋根が、雪の重みに耐えられず崩壊落下していた。もともとこの屋根は、ブロ友に「手抜き工事」と指摘されたもので、棟の頂点で重ねてあるだけなので、積んである薪を使用するために取り込んでいくと薪がなくなり空間となり、あまり屋根に重みが加わるとこのようなことになるのは想定内であった。今朝は出勤前に、モグラのように雪かきをして道を作り、薪スタンド救出作戦を実行した。面白いのは、屋根の板は崩壊落下しているのに、その上にあった雪は、底の部分が氷になっていて曲がったまま壊れずにあった。

 

昨日の土曜日にやってきた57組のキャンパーたちのほとんどは、チェックアウトしてそれぞれの地域に帰って行った。昨日、突然やってきたクサナギ親子ともお別れだ。

イブキちゃん、ユズキ君と記念撮影。また3月に来るという。

 
 
 

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今朝は5:30頃、除雪車の音で目が覚めた。布団の中でその動きを追う。我が家の南側の道路を通り、しばらくすると北側の道路を通り過ぎる。そして、また眠った。

積雪は30センチ、約1時間の雪掻き後出勤。スウィートグラスには、57組の宿泊者がやってくる。雪の上のテントには、いつもながら驚いているが、最近ではテントもずいぶんと様変わりしているようだ。この雪の中、テントから煙突が見える光景はなかなかだ。

仕事中にドラえもんの雪だるまを作っている父娘に会った。もう一つのキャラクターは名前を忘れたが、可愛い娘さんに写真を撮らせてもらった。娘さん、ちょっと緊張気味?

来場者の中に、今日は5組の知人たちがいたので、その訪問も忙しかった。

夕方帰宅する頃、西の空が赤く染まった。雪と夕焼け、感動した。

 
 

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万座ハイウエーを登り切ると右手にバスターミナルがあり、その山手の方からは白い煙が目に入る。硫黄の匂いが漂い温泉の雰囲気を醸し出している。そして、大きく右にターンすると左手に万座プリンスホテルがあり、万座ハイウエーはここで終わる。

プリンスホテルでランチを頬張りながらも千恵子のおしゃべりは止まらなかった。一つには、こんな素晴らしい有料道路が無料ということについて、もう一つは大自然の雄大さについて、もともと山が大好きな千恵子にとって、万座ハイウエーは夢の道路といえたのかもしれない。しかも、何も知らずにやってきた場所で、総延長60kmの有料道路が無料で利用できるという幸運に恵まれたことに、爽太も興奮を抑えることができなかった。

 

万座ハイウエーは県道466号に突き当たり、左折すると長野県須坂市に、右折すると草津温泉と志賀高原を結ぶ国道292号へ出る。その県道466号は万座道路と呼ばれていた。爽太は来た道よりも草津温泉経由で帰ることを提案し、千恵子も二つ返事で同意した。爽太はつづら折れの道を何度も左右にハンドルをきりながら、目の前に迫る大自然に圧倒されていた。人間は自然の中にいると気持ちが静まり癒されるというが、それはその時の精神状態や年齢にも関係してくるものかもしれない。爽太は今までにこんな自然の中に身を置いたことは何度もあったはずだが、木の緑も、時には美しい紅葉も目に入らなかったことを考えていた。いつも絶えず仕事のことばかりが頭の中を巡り、自然というものが目に入らなかったに違いない。目の前に見えていても、本当に見えていたのではなかったのだ。その時、大自然の緑の中で心豊かに暮らしたい、という千恵子の気持ちが爽太には少しずつ理解できるようになっていた。

 

万座道路は国道292号に突き当たり、左折すると志賀高原へ右折すると草津温泉へ出る。

千恵子は志賀高原の文字を目にすると、学生時代にスキーにやってきた志賀高原を思い出し、行ってみたいというが知らない場所で爽太には時間が読めない。次の機会に必ず連れて行くからと、やっと納得させ草津温泉へと向かった。ここからは急こう配の下り坂だ。

右に左に何度もハンドルを回しながら素晴らしい景色に感動している暇はない。助手席で、あれを見て、わあスゴイ、と歓声を上げる千恵子の指さす方を見る余裕などないのだが、こんなにハンドルをきったのはいつどこだったのか思い出そうとしていた。

草津国際スキー場のゴンドラが見える。草津は温泉だけではなかったのだ。爽太には見るものすべてが珍しく驚きだった。そして草津温泉に着いたが、温泉街には入らずそのまま家路を急いだ。国道292号から県道59号へ入ると嬬恋村に向かう。

しばらく進むと、遠く目の前に浅間山が見える場所に出た。千恵子の歓声に、爽太は思わず車を止めた。目の前には広大なキャベツ畑が延々と広がり、そのはるか彼方に浅間山がそびえている。もくもくと白煙を吐き出すその雄大な姿に二人はしばし沈黙するのだった。

もう何度も見た浅間山だったが、この日から爽太は浅間山の虜になった。

「ここに来てよかった」と、静かにつぶやく千恵子の声に爽太はゆっくりとうなずき、静かにアクセルを踏み込んだ。


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創業124周年のツルヤでは、キュウリ1本、ニンジン1本、など単品で販売している物がたくさんあり、妻はいつもこの親切がうれしいと話す。

今日は季節柄、恵方巻の看板が目に着いたが、北海道産の雪の下キャベツといのも面白い。

今週から買い物は金曜日にしようということになっていたが、お昼の天気予報で明日朝から大雪の予報が出たので、急遽ツルヤへと走ったのだった。

今日も晴天で、美しい雪景色と青い空に迎えられ、快適なドライブを楽しんだ。

さあ、また明日から雪掻き作業。温泉で身体をしっかりケアした。早く寝るとしよう。

 
 
 

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昨日、孫がでんぐり返しをするようになった、と書いたが、娘からメールで、でんぐり返しじゃないよ、寝返りだよと言ってきました。訂正です。

 

氷点下10℃以下になると、車の屋根もガリガリに凍ってしまう。外に出て濡れたタオルを持っていると、あっという間に凍りついて固くなる。とにかく少しでも水分があると凍りついてしまうのだ。氷柱は、雪解けの水が水滴となって落ちるときに氷となってそれが徐々に大きくなっていく。寒さのもたらす芸術に違いない。

 

プリンスランドで今週末に開催されるウインターフェスティバルの準備が始まっていた。

先日のドカ雪で、雪には困らない。すでにたくさんの雪だるまができている。

キャンプ場でも雪は、もうたっぷりだ。週末にはまた雪を求めて多くの人々がやってくる。

 
 

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