石の上にも三年という諺がある。これは、冷たい石でも三年間座り続ければ暖まることから転じて、何事にも忍耐強さが大切だということだ。
私の移住生活は三年どころかいつの間にか今年は11年となる。移住生活をはじめてからすぐに書き始めたこのブログも11年を経過することになる。農業と野菜売りのアルバイトをしている時を除いて、ほとんど毎日書き続けたブログも今は日課のひとつになった。
私の移住生活には忍耐など必要なかった。ここに住み着いて唯一つ悪夢のような交通事故を起こしたけれど、怪我一つなかったという幸運にも恵まれた。
移住生活はまったく悪いことは一つもなく、幸運は次々にやってきた。
人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえだ。誰もみな人の子ならば、喜んだり悲しんだり怒ったり笑ったりするのは常である。終わり良ければ総て良しというが、運命は自分で決められないし、人生の終止符は、いつ打つことになるか誰にも分からない。ただひたすらに毎日を元気に過ごしていくしかない。その中でいろいろな発見がある。毎日が未知の世界なのだから、何が起こるかわからないが、何が起こっても一つ一つ克服する以外方法はない。
鬼押しハイウエイの六里ヶ原で撮った浅間山は、今日も静かに微笑んでいた。
その浅間山でさえ、いつ大噴火という事態が起こるかわからないのに、である。
2019年の1月も今日で終わった。
明日からは2019年2月という未知の世界が始まる。