北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2019年01月

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石の上にも三年という諺がある。これは、冷たい石でも三年間座り続ければ暖まることから転じて、何事にも忍耐強さが大切だということだ。

私の移住生活は三年どころかいつの間にか今年は11年となる。移住生活をはじめてからすぐに書き始めたこのブログも11年を経過することになる。農業と野菜売りのアルバイトをしている時を除いて、ほとんど毎日書き続けたブログも今は日課のひとつになった。

私の移住生活には忍耐など必要なかった。ここに住み着いて唯一つ悪夢のような交通事故を起こしたけれど、怪我一つなかったという幸運にも恵まれた。

移住生活はまったく悪いことは一つもなく、幸運は次々にやってきた。

 

人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえだ。誰もみな人の子ならば、喜んだり悲しんだり怒ったり笑ったりするのは常である。終わり良ければ総て良しというが、運命は自分で決められないし、人生の終止符は、いつ打つことになるか誰にも分からない。ただひたすらに毎日を元気に過ごしていくしかない。その中でいろいろな発見がある。毎日が未知の世界なのだから、何が起こるかわからないが、何が起こっても一つ一つ克服する以外方法はない。

 

鬼押しハイウエイの六里ヶ原で撮った浅間山は、今日も静かに微笑んでいた。

その浅間山でさえ、いつ大噴火という事態が起こるかわからないのに、である。

2019年の1月も今日で終わった。

明日からは2019年2月という未知の世界が始まる。

 
 

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やっと雪らしい雪が降り、あたりは真っ白になった。

今朝の気温はマイナス12℃。Sさんは14℃だったと話す。

しかし、気温はぐんぐん上がりプラス8℃になり、その差はなんと20℃。

屋根からは水滴が落ち続き、また夕方になると一気に冷え込んでくる。

だいぶ体は慣れてきたが、この大きな変化は今年の特徴だ。

 

それにしてもこの雪景色は素晴らしい。8℃といえば穏やかな小春日和なのに景色は冬。

この夢のような世界に自分がいることが不思議なような気がする。

テントサイトに小さな赤いテントがあった。スポーツタイプの車があるが、人の姿は見えない。一人か二人かもわからない。いくら寒くてもこの雪がいいのだろうか?

スウィートグラスの雪景色は人の心をつかんで離さない。そんな気がする。

 
 

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昨日、仕事帰りに電源のないテントサイトで、一人テントを設営している青年を見た。

このスウィートグラスで一番広いテントサイトは、夏には色とりどりのテントの花が咲く場所だ。何もない真っ白な広場も悪くはないが、たとえ一つでもテントがある方がいい。

私はよほど近づいて行って声をかけてみようかと思ったけれど、真剣に設営しているのを見ると気持ちは変わり、そのまま帰宅した。

今朝の積雪は、ほんの5センチ。実は期待外れの積雪だったが、昨日のテントの青年のことを思い出してほっとしたのだった。

 

今朝出勤したとき、小雪が降っていて、浅間山は雪雲の中に隠れていた。

昨日のテントは、少し雪を冠りひっそりと、しかししっかりと佇んでいた。

私は、思わず微笑んだ。これもまたスウィートグラスの光景のひとつだ。

 

スウィートグラスには、時折タクシーで来てタクシーで帰っていく人もいる。

それもまたスウィートグラスの光景のひとつ。

 

午後からは天気は晴れて、マイナス4℃までしか上がらないという予報を覆し、プラス2℃を確認した。さて、31日木曜日の夜は、かなりの雪が降りそうなので、買い物は木曜日の朝にしなければならないだろう。(また裏切られる可能性もあるけれど)

 

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こんなことをいうと、大雪に苦しんでいる人たちから叱られそうだ。

大雪は一つの災害に違いないが、昨日のような雪は、あたり一面を真っ白に変えて何かロマンを感じるのは私だけではないだろう。

スウィートグラスでは、やっとバナナボートのイベント「冷凍バナナでゴー」ができるようになり、スノーモービルのエンジンをかける若いスタッフに笑みがほころぶ。

私はスノーシューでの「白熊散歩」にデビューできず悔しさはあるが、まあ、次のチャンスを待つことにしよう。

それにしても、子供たちが楽しむにはもう少し雪が欲しい。

名も知らぬ小鳥が一羽白い地面に降り立って何かついばんでいる。チョコチョコと歩きながら移動し、止まって見つめている私の方をちらっと見る。

静かな自然の中、真っ白い景色と小鳥のしぐさ、これをロマンと言ってもお叱りは受けまい。今夜から明日にかけての雪予報に期待したい。




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やっと降った雪、といっても15センチほどで、驚くような雪でなくてよかった。

しかし、仕事場で聞くと所によっては25センチくらいのところもあったらしい。

先日から数回おこなった雪かきが楽すぎて?今日の雪は重かった(笑)

出勤するのに進む方向を見ると、我が家の前の雪よりも多いように見える。

まだ除雪車の来る気配がないので管理事務所に電話をすると「本日の業務は終了しましたので・・・」9時にオープンするという留守番電話。氷点下8℃の外は寒いが、雪かきをしていると汗ばむほどだ。しばらくしてやってきた除雪車に敬礼!

プリンスランド内の道路は延べ60kmもある。一台の除雪車でどれほどの時間がかかるのかわからないが、除雪は車あっという間に見えなくなった。今日はやけに急いでいるようだった。

 

出勤してみるとあたり一面の銀世界にテントがあった。少ない雪で被害などはないようだ。朝からほとんど雪かきばかりだったような気がしてならないが、今年初めてのまとまった雪に、うれしいやら、疲れるやら。アスパラのスノーシューで行く「白熊散歩」は最初の客を無事案内できたと聞く。次の予約がくれば私の出番もありそうだ。

明日の夜からまた雪が降るというので、今日の雪はそのまま根雪となって溶けることはないだろう。スノーシューデビューまで練習のチャンスもありそうだ。

 


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