北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2020年04月

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長い休日の初日、明日よりも今日の方が空いているという判断で、軽井沢ツルヤへ出かけた。

いつもより駐車場も店内も空いていた。安心して買い物を済ませた。

帰路、立ち寄ったコンビニも空いていて、自粛は浸透しているようだ。

 

いつも通る鬼押しハイウエイは、料金所は無人で5月31日まで通行無料になっていた。

万座まで続く有料道路も通行無料らしい。料金所で働く人と運転手の濃厚接触を避けるためのものか?

今日は気温も上がり20℃近くまでいったのではないかと思われる。

いつも見る景色は、もやっとしていて春らしい雰囲気がした。

キャベツ畑も徐々に緑色が多くなってきた。

 

短期でバイトに来ている若者を男子寮に訪ねた。長い休日に本を読めと勧めたので、これはと思う本を持って行った。写真は彼が写してくれたもの。

今日も夕焼けがきれいだった。

 

 

新コロナウイルス

4月30日時点 厚生労働省発表

感染者数 14,088(前日比+216)

死亡者数  415(前日比+26)

回復者数 3,466(前日比+92)

 

 

 

 


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ひと先ず仕事は終わった。

明日から15日間の休日にはいる。スウィートグラスに就職して10年になるが、初めての経験だ。新コロナウイルスの感染拡大防止のための自粛措置。

世界中の人々が同時に同じ経験をしている。

この機会に健康な人は、それぞれの目的を持って過ごすことだろう。

明日からの15日は、私にとっても良い休日になるよう有意義に過ごしたい。

 

しかし、ここまでよく働いてきた。

神様がくれた休日に違いない、と個人的に私は考えているが・・・

 

 

新コロナウイルス

4月29日時点 厚生労働省発表

感染者数 13,852(前日比+276)

死亡者数  389(前日比+13)

回復者数 3,374(前日比+187)

 

 

 


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産経新聞の産経抄に時折思わず膝を叩きなるような同感する文章がある。

私の住む場所は、何と新聞配達区域外で、配達されない地域だ。まあ日本全国でも珍しいのではないかと思っているが、そのため月額1000円余分に支払って郵便で配達してもらっている。たかが1000円だが、12年間で支払った金額は144,000円になる。

「塵も積もれば山となる」昔の人は、上手いことを言ったもんだ。

 

以下は、本日の産経抄

 

月間「Hanada」の編集長、花田紀凱さんも在宅勤務を余儀なくされている。雑誌編集者の仕事は、人との「濃厚接触」なしには成り立たない。

時間が余った花田さんは、「1年1作家シリーズ」を再開した。

最初の年が谷崎潤一郎、2年目が夏目漱石と、1年で作家の全作品を読破する試みを数年前に始めて、多忙のため中断していた。今回は永井荷風の全集を読み進めていると、夕刊フジに連載しているエッセーに書いていた。

「ついつい再放送ばかりのテレビを見てしまう」。昨日のコラムで、小欄の在宅勤務の実態を白状したが、もちろん読書にもいそしんでいる。ただ悲しいかな、小欄の蔵書は花田さんのそれと比べようもないほど貧弱である。

街の書店と図書館をずっと頼りにしてきた。新型コロナウイルスの感染防止を理由に、両方とも休業、休館が相次いでいる。図書館には、せめて臨時窓口での貸し出しだけでも早急に再開してもらいたい。

昨年70歳で亡くなった作家の橋本治さんが、「大不況には本を読む」(河出文庫)という評論を残している。不景気になると、人が以前より本を読むようになる理由を2つ挙げる。1つは不景気になると暇になる。確かに読書は、時間当たりの単価が安くつく娯楽といえる。もう1つは、不況が収束したらどうすればいいのか、多くの人が考えるようになるからだ。

今回のコロナ禍にも、そのままあてはまる。ウイルスの感染はいつかは収束する。その後の日本と世界はどうなっているだろう。人の働き方から国の統治のあり方まで、大きく変わらざるを得なくなる。そのなかで、どのように生きていくべきなのか。

道しるべを求めて、やはり「コロナ禍にも本を読む」しかない。

 

私は、このなかにある「大不況には本を読む」(河出文庫)をすぐに発注した。

スウィートグラスにコブシの花が咲き始めた。

明日の仕事が済むと、2週間のお休みだ。

今日の夕焼けは、いい予感がする。

浅間山北麓の大自然は素晴らしい。



新コロナウイルス

4月28日時点 厚生労働省発表

感染者数 13,576(前日比+184)

死亡者数  376(前日比+25)

回復者数 3,187(前日比+282)

 







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休業前のスウィートグラスには、かなりの来場者があるが、濃厚接触という言葉は当てはまらない。

浅間高原の大自然は、どこまでもすがすがしい。

どこに行かなくても気持ちよく過ごせる幸せを今日もまた感じている。


新コロナウイルス

4月27日時点 厚生労働省発表

感染者数 13,385(前日比+201)

死亡者数  351(前日比+3)

回復者数 2,905(前日比+90)



 


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スウィートグラスの休業が決まった。4月29日~5月14日までの15日間、家で過ごすことになる。何が出来るか考え中。これは、絶好のチャンスに違いない。

こんなチャンスをコロナが与えてくれるなんて、皮肉なものだ。

 

FACT FULNESS(ファクトフルネス)」という本がある。

昨年ベストセラー第一位、50万部突破の見出しが印象的だが、この新コロナウイルスの問題が発生してから、再び注目されている。

すべてデータを基に述べられているが、思い込みを乗り越えて世界を正しく見るようになれる。今日は144ページにある「消えた4000万機の飛行機」を紹介してみよう。

 

2016年には、4000万機の旅客機が、死者を一人も出さずに目的地に到着した。

死亡事故が起きたのはたったの10機。もちろんのことながら、メディアが取り上げたのは、全体の0.000025%でしかない、この10機の方だった。安全なフライトがニュースの見出しを飾ることはない。その証拠にこんなニュースを聞いたことがあるだろうか?「シドニーからのBA0016便は、無事シンガポールのチャンギ空港に到着しました。今日のニュースは以上です」

ちなみに、2016年は航空史上2番目に安全な年だった。この事実もまたニュースにはならない。

 

下のグラフは、旅客機の飛行距離100億マイル当たりの死亡者数を、過去70年にわたって示している。見ての通り、空の旅は70年前に比べて2100倍も安全になった。

1930年代までは、飛行機に乗るのが命がけだった。事故はひっきりなしに起き、その度に旅行者は恐れおののいていた。当時はどの国の航空局も、飛行機旅行には伸びしろがあると考えていた。

しかし、飛行機がもっと安全にならない限り、ほとんどの人は乗りたがらないということも、みな理解していた。

そこで1944年、各国の航空局の責任者たちがシカゴに集まり、シカゴ条約が締結された。条約にはさまざまな付属書が含まれており、特に13番目の「航空機事故調査」が重要だった。これにより、事故の報告書の形式が統一された。また、報告書は各国に共有されるようになり、お互いの失敗から教訓を得られるようになった。

 

それ以来、すべての旅客機の事故に対して調査が行われ、結果が各国に報告されるようになった。事故のリスク要因が解明され、新しい安全対策がつくられ、それが世界中で使われるようになった。すばらしいと思わないか?

シカゴ条約は、人類史上最高のチームワークの産物と言っても過言ではない。共通の恐怖があれば、人はいとも簡単に手を取り合える。恐怖本能は諸刃の剣だ。恐怖本能があるおかげで、世界中の人々が助け合うことができる。そしてそれが、人類の進歩につながる。一方、恐怖本能のせいで、「年間4000万機もある、無事に着陸した飛行機の数々」に、わたしたちはなかなか気づかない。

「年間33万人もいる、下痢で亡くなる子供たち」が、テレビに映ることもない。

それが、恐怖本能の恐ろしさだ。

 

新コロナウイルス

4月26日時点 厚生労働省発表

感染者数 13,182(前日比+349)

死亡者数  348(前日比+14)

回復者数 2,815(前日比+153)

 

 

 


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