北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

2020年11月

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スウィートグラスには、46の宿泊施設がある。すなわち宿泊できる建物が46棟あるというわけだ。4月から5月にかけて、新型コロナウイルス感染拡大のため20日間の休業となったが、その期間を利用して46棟全ての建物にWi-Fi設備が設置された。

アサマヒュッテにもテレワークのスペースが提供された。この素早い行動には目を見張るものがあった。浅間山北麓の自然環境の中でテレワークなんて、想像しただけでもウキウキしそうだ。そしてこの度、テントサイトで一番広いYサイトと呼ばれる場所にもWi-Fiが引かれることになった。今日はそのためのポールが4か所に立てられていた。

これでスウィートグラスすべての場所でWi-Fiが使えることになる。

 

いつも同じことを言っているが、水曜日は「いたわりデー」、そして私の週末。

明日の「鬼押し出し園」ガイド研修にそなえて、つつじの湯でゆっくりとくつろいだ。

「鬼押し出し園」は、溶岩の奇岩がむき出しで浅間山大噴火の象徴のような場所だ。

様々な学びがあるはず。そしてこの場所をガイドできるなんて夢のようだ。

住んでいる場所から10分とかからない近くの場所なので、しっかり学んでガイドできるようになりたいと思っている。






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今朝は冷え込んだ。しかし、それでも気温はマイナス3℃とそれほどの寒さは感じなかった。雲一つない青空が大部分を占めていたが、所により浅間高原ブルーの空に舞う白い雲たちがいた。そしてスウィートグラスでは、テントサイトの芝生の上に霜が降りていた。

寒くなると、足の指先が痛むという現象は、ここに移住してから3年後くらいから始まっているが、ふくらはぎのマッサージで血の巡りがよくなることを知り、毎日励んでいる。

最近ではそれに加えて新聞ネタで足指のストレッチを実行している。その成果は確実に表れてきているが、温泉で温まるとなおいい。

今日も退勤後つつじの湯へ行ったが、湯船には私の他に2~3人と空いていた。

帰路、いつもの場所で空を見上げると、黄昏時の空は薄いブルーに変化し、昨日見た半月が東から西へと移動していて、東の空に一つ大きな星が光っていた。

しばらく空を眺めていると心が安らかになるのが分かる。

 

新型コロナウイルス感染拡大が続いている現在、「免疫力」という言葉をよく耳にすることがある。ウイルス感染予防に手洗いやマスク、3蜜を避けることが毎日のように話題になっているが、それと共に体に備わっている免疫力の大切さも忘れてはならない。

免疫力を高めるためにはストレスを避け、バランスの良い食事と質の良い睡眠が大切。

ここで暮らし、浅間高原ブルーの空に舞う雲たちと会話し、胸いっぱいに美味しい空気を吸って過ごす限り免疫力は力強く働いてくれるだろう。

 

今週は、鬼押し出し園のガイド研修があり、来月は星空ガイドの研修にも参加する予定だ。ここで見る星空の美しさは天下一品だ。星空のガイドが出来ると体内の細胞はますます歓び免疫力向上に貢献することは間違いないだろう。

 

 

 


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広島にある家人の実家より柚子が送られてきた。

息子や娘の家庭にも送ったという柚子は、実家に大きな木がある。

もうどんな木だったか記憶にないが、たくさんの柚子が実るそうだ。

これを絞って、家人は柚子ポン酢と柚子茶を作ったという。

柚子茶は蜂蜜とブレンドして作る。中には柚子の皮が千切りにされたものが入っていて、それもまた美味い。喉にとてもいいと家人は言うが、蜂蜜だけでも喉に効くのだから、それは間違いないだろう。

 

今日も良い天気だったが、朝の浅間山は雲に隠れていた。

しかし、よく見ると雲の隙間からうっすらと雪が確認できた。

昨夜の雨が山では少し雪が降ったようだ。

スウィートグラスでは、150組の来場者は潮が引くように去っていき、新しい来場者が75組訪れた。46ある宿泊施設は10個だけ空きがある。

今日も充実した一日となった。77歳から78歳に向けて未知の世界を進んでいるが、今日で77日が経過した。そして、退勤時、草原の上に半月が見えた。






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ちょっと遅い情報だが、読書週間というのがある。

読書の日の10月27日~11月9日までの二週間だが、もうとっくに済んでしまった。

昔から読書の秋と言われているが、その秋も過去になりつつある。

人が生きていくのに読書は欠かせない。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、とくに読書は再注目されているようだ。そして、ウイルスに関する書籍がよく売れているらしい。私は今、ユヴァル・ノア・ハラリというというイスラエル人歴史学者にはまっている。まずは「サピエンス全史」の上下巻を読破、次に「ホモ・デウス」の上巻を読んで、現在「ホモ・デウス」の下巻を読み始めた。最後の一冊は「21Lessone」だが、今年中に読み終わる予定だ。小説であれノンフィクションであれ、本は良いテキストに違いない。読むことで頭の中で病を疑似体験できる。読書からは、心の免疫を得られるかもしれないが、本を読むという行為自体が主体性の強化になっていることは間違いない。

 

今日も好天に恵まれた。3連休で昨日からスウィートグラスは賑わっている。

昨日やって来たという「竹とんぼ少年の家族」と出会った。屈託のない姉弟は、純真で気持ちいい。スウィートグラスは、今日も150組の来場者で溢れている。

 


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007ことジェームズ・ボンドが活躍するスパイアクション大作シリーズで一躍名を上げたショーン・コネリーの訃報は、やはり悲しい。90歳だったというが、不死身のジェームズ・ボンドの印象があるだけに信じられない。日本を舞台にした「007は二度死ぬ」には、日本から浜美枝、丹波哲郎が出演していたので思い出深い。

アカデミー賞助演男優賞を受賞した「アンタッチャブル」は、記憶が蘇る。

人はやっぱり死ぬんだなぁ、と思ってしまう。不思議な感覚である。

 

連休後の出勤は、いつも気持ちがいい。今朝は5℃と気温が元に戻ったが、まだまだ暖かい。今日は「いたわり日」になっていて2時まで勤務。ダメもとでつつじの湯へ行ってみた。3連休の初日だから、混雑はなかった。日本は休日が多すぎるのではないかと、最近思う。こんなに休みがあってよく仕事が出来るものだと、昔人間はついつい考えてしまう。まあ、スウィートグラスはそのおかげで繁盛している。忙しい日は続く。

 

 


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