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ブログを読んでいただいたのがきっかけとなり、お話しするようになった同じ虹の街のKさん。お互いにお茶でもどうですか?と言っていたが、Kさんの、先にこちらにおいで下さいというお誘いで出かけることになった。Kさんは、散歩の途中にわざわざ家までの手書きの地図を持ってきて説明してくれたので、スムーズに行くことが出来た。ここは、簡単に口で説明されても分かる人はいないだろう。

Kさんのお宅は、いきなり階段を上がり2階の高さに家がある、まるでツリーハウスのような感じになっていた。高い位置なので外にある木々の下の方は見えない。そのため木の上にあるような錯覚を抱く素敵な環境だった。

K夫人と娘さんに迎えられ、ティータイムははじまった。話をしているうちに、Kさんと僕は同じ年生まれと言うことが分かったが、妻とK夫人も同じ年だったこともあって話は弾む。
この別荘は、もう35年も前に立てられたもので、お二人は軽井沢にも住まわれたことがありこの辺のことはとても詳しい。

僕たちの行っている中軽井沢のスーパーマーケットも御代田にある店が面白いとか、小諸に有名なうなぎ専門の店があり、とても美味しいとか、御代田のカタヤマという肉屋は、品物も豊富でとてもいい物を置いている、家電量販店や、大型ホームセンターなどもあるし、とても便利だから行ってみなさいと教えてくれた。
そして、雨が降ったら佐久へ行け、というほどこちらで雨でも佐久へ行くと降っていないことが多いという話も聞いた。

話しているうちに、軽井沢彫りの話題になった。以前、聞いていたが、このお家はテーブルや椅子を始めタンスや食器棚が軽井沢彫りだ。
軽井沢彫りは80余年の歴史があり、大坂屋家具店の初代店主、川崎己次郎が日光から日光彫りの職人を招き、美しい彫刻をほどこした西洋家具を作り始めたのが始まりらしい。

はじめは、日光彫りの影響で、牡丹や菊の一輪花彫りが多かったが、桜の木全体を彫った家具を販売すると、避暑に来ていた外国人に大人気となり、桜は軽井沢彫りの代表的なモチーフとなった。
軽井沢彫り家具は、「木地師」「彫り師」「塗り師」の分業で作られる。
「木地師」は、部材を加工し家具に組み立てる。
「彫り師」は、一度分解された家具に彫りをほどこす。
「塗り師」は、彫り上げた木を塗装・研磨する。
最後に「木地師」が再び組み立てて製品が完成する。

軽井沢彫りの家具は、釘をほとんど使わず、はめ込み式で作られているため、簡単に分解して海外に輸送することが可能なので、軽井沢で過ごした外国人たちは自国に持ち帰ることが容易に出来た。
軽井沢彫りの魅力は、花びら一つひとつが繊細な彫りで表現されているところだと言われている。
軽井沢彫りは、ヨーロッパのアンティーク家具の雰囲気と、和の雰囲気の双方の良さが混在する、洋風でもない、和風でもない、軽井沢風とでも言えそうな芸術品。
現在、旧軽銀座に軽井沢彫りの店は数軒あるが、軽井沢彫りを続けている彫り師は10名ほどしかいないそうだ。

Kさんは、東京の成城に住まわれており、プリンスランドは別荘として使われている。
東京とここを行き来しながら生活を楽しまれているようだ。
すっかりうち解けて気のあった僕たちは、再会を約束して帰路についた。
色とりどりの紅葉が、秋の終わりを告げるように落葉に変わり始めている。
そんな道を楽しみながら、少し遠回りして帰宅したが、また新たな人間関係が築かれたことに満足感で一杯だ。

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