昔むかし、山の中を旅人が歩いておった。
お腹が空いても食べる物がなくて、とうとう倒れてしまった。
山の動物たちはかわいそうに思い「僕たちが食べ物を探してあげよう」と相談したとさ。
やがて動物たちは食べ物を次々に旅人に差し出した。
最後に駆けつけたうさぎだけは、旅人にピョコンと頭を下げて、
「ごめんなさい。私は食べ物を探せませんでした。ですから私を食べてください」
煮えたぎる鍋の中に飛び込んだ、うさぎ!
驚いた旅人はすぐに救い出したけれど、すでに虫の息。
旅人は涙を流し「お前は私のために、自分の、自分の命を・・・捨てたのか」というと、
うさぎを抱いて月に連れて行ったそうな。
そう、旅人は神さまだったんじゃ。
「うさぎよ、お前はここで暮らすがよい。世界中の人がお前を見るだろう。そしてその度に、
思いやりって大切なんだな。親切にすることは尊いことなんだな・・と世界中の人が考えてくれるだろう。」
神さまはそう話され、うさぎはその日から月でお餅をついて、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
 
 
私はこの物語、昔話を知らなかった。語り継いでいかなければならないことが多くあるが、それは生きている者の使命に違いない。自分に出来ることは、その人の数だけあるはず。
かつてイギリスの首相であり、作家であったベンジャミン・ディズレーリは、言っている。
「行動が常に幸せをもたらすとは限らないが、行動なくして幸せはあり得ない」
 
大型で強い台風12号は31日、日本の南海上をゆっくりと西北西に進んだ。比較的ゆっくりとした速さで北上を続ける見込みで、9月2~3日にかけて四国-東海に接近または上陸する恐れがある。気象庁は「風雨がまだ弱い1日のうちに、避難準備や風への対策などを進めてほしい」としている。
 
8月も今日で終わり、明日からは9月。気持ちをリセットし新しい第一歩を踏みだそう。