北軽井沢 虹の街 爽やかな風

「最後は緑豊かな自然の中で心豊かに暮らしたい」という妻に従う形で移住生活を始めた場所は、活火山浅間山北麓に位置する標高1100mを超える厳寒の地。 北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場で働きながら最後の人生を謳歌している。一人の老人が経験する出来事をそのまま書き記していきたい。

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軽井沢にヤッホーブルーイングという会社がある。この名前だけだと、初めて聞いた人には何をする会社かわからないだろう。ましてや「よなよなエールの超宴in 新緑の北軽井沢」なんて、まるで冗談のようなブログタイトルでは、ますますちんぷんかんぷんになってしまいそうだ。私もぜんぜん知らなかったが、このヤッホーブルーイングはビール会社なのだ。そして、「よなよなエールの超宴in 新緑の北軽井沢」というイベントは北軽井沢スウィートグラスで5月23、24日に開催されるのである。

 

このことを知って、先日ツルヤで見つけた「よなよなエールビール」を飲んでみたが、今までのビールとまったく違う感じだった。そもそも私は、エールビールを知らなかった。

詳しくはホームページに載っているが、エールビールと普通のビールはどう違うのかを記載してみる。

      http://yonasato.com/

 

エールビールと普通のビールは、ひとことで言うと「ビール酵母」が違う。ビール造りに必要な原料は、どちらも麦芽・ホップ・水で、製造工程も基本的には同じだが、エールビールは「エール酵母(上面発酵酵母)」が、一般的なビールであるラガービールは「ラガー酵母(下面発酵酵母)」が、それぞれつくっている。
エール酵母は、香り豊かで味わい深いビールを造るのが得意。一方、ラガー酵母は、スッキリした飲みやすいビールを造るのが得意。
このように、できあがるビールの味わいは、酵母の種類に左右される。

 

このエールビールの誕生は、創業者が海外に留学していた頃、パブで何気なく注文したビールとの出会いがきっかけとなったという。日本では馴染みのないビールを一口飲んだ瞬間、彼はそのあまりの旨さに驚いた。

一般的なビールは、「ラガービール」という種類で、スッキリ、ゴクゴク飲めるビール。一方、「エールビール」は、色や香り、味わいをゆったりと楽しみながら飲むビール。ゴクゴクではなく、ワインのように香りと味わいを楽しむビール。

どちらも、麦芽とホップから造るビールだが、香りや味わいは、まったく違う。そのため、エールビールをはじめて飲んだ人は「これがビールなの?」と、驚いてしまうらしいが、ちょっと感覚の鈍い私は、そこまでの驚きはなかった。しかし、これは旨いと感じ、最近はもっぱらワイン党になっていたが、エールビール党に傾きそうだ。

よなよなの里は、創業者が衝撃を受けたあのときの感動を、一人でも多くの方に伝えたい、と、一念発起して立ち上がったエールビール専門の醸造所。「ビールに味を!人生に幸せを!」を合言葉に、香りや味わいが個性的なエールビールだけを造るという。そして、さらに、エールビールを通して日本のビールファンにささやかな幸せをお届けすることが、私たちの使命だというのだ。

「ビールに味を!人生に幸せを!」この泣かせる合言葉がいい。23、24日はあいにくの勤務だが、何とかならないか?思案しているのである。

 


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昨日、今年初出勤しての仕事中、社長の車が通りかかった。ニコニコと下車して私の前に出現した社長と、新年のあいさつを交わししばし世間話をしていたが、別れ際に車から持ち出した一本のワインをプレゼントされた。「長野軽井沢小公子 樽熟成」はワインにしてはまことに地味なレッテルだ。最近では一番のご機嫌のように見えた社長は、茶目っ気な笑顔を振りまきながら話した。「このワインは地元で作られたもので、その特徴は普通のワインに比べポルフェノールが100倍も多く含まれている。」これを、なぜ私にプレゼントするかという理由がまたすこぶるふるっていて、何せ、ポルフェノールはボケ防止になるからだという。社長が去った後、一緒にいたY嬢に、ついにボケ防止剤を渡されたと冷やかされたが、そんなことはどうでもよく、私は大切に抱いて持ち帰ったのだった。

 

ワイン業界では欧州系のブドウ品種「シャルドネ」「メルロ」などのワインが主流だが、日本で開発されたヤマブドウ系列の交配品種「小公子」を使ったものは珍しい。

この「長野小公子」は、湿度が低く冷涼な気候の浅間高原で丹精込めて栽培された小公子を100%し醸造した赤ワイン。発酵に補糖を必要としないほどにブドウ自身が持つ糖度が高く、発酵後の樽熟成を経ることで、ブドウの持つポテンシャルが十分に表れた力強い赤ワインとなっている。またワインの風味を余さずビン詰めできるよう加熱殺菌はされていないという。全部で215本しかビン詰めされていないヤマブドウの血を引く小公子の味わいはいかに。体調が十分に完治してから味わうことにしよう。

 

それにしても、社長は私が年末から風邪をひいて欠勤していることは知らない様子だった。

もしも知られていたら、このプレゼントはなかったに違いない。

 

昨日、今日と2日働いたが、1週間も寝込んだ後は、なかなか身体が思うように動かない。

そばにいる同僚たちの優しい援助を受けながらなんとかこなした2日間だった。

明日からは再び3連休となる。この期間に完璧な体に戻さなくては申し訳がたたない。

 
 

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この時期の雨は、農家にとっては死活問題である。雨不足はこのあたりの高原野菜に大きな打撃を与えるに違いない。嬬恋村の細原というところに五文路と呼ばれる五差路があるが、役場やコメリへ行くときに近道としてよく利用する。プリンスランド花の街大前ゲートを右折すると五文路に出る。そこから道は4つに分かれているが、一番左を行くと大笹に出る。二番目は大前に出るのだが、私はこの大前に出る道をよく利用する。しかし、今日は久しぶりに大笹へでる道を下った。広大なキャベツ畑では素人目に見る限り、キャベツの成長に問題はなさそうだ。
 
この時期はどちらを見ても緑色で気持ちがいい。そして、時折キラリと白く光る葉が目立つときでもある。それはマタタビの葉が、昆虫を呼び寄せる為のものなのだ。花をつける蔓の先端部の葉だけが白化して送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられているが、実はこのサインをありがたく思っているのは昆虫だけではない。何を隠そう私はこの白い葉に吸い付けられて行くのだ。車を止めて近寄り花芽を確かめる。マタタビ(木天蓼「もくてんりょう」ともよむ)は落葉蔓性植物で、別名夏梅ともいう。「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになった」ことから「復(また)旅」と名付けられたという説はどうやら有望な説ではないようだが、マタタビの実が人の身体に良い影響を与える事実があれば、まったくその説をとやかく勘ぐることもないだろう。
 
このマタタビの実は、毎年マタタビ酒にして楽しんでいるが、この実を採集するのは容易ではない。なぜなら蔓なので高い場所に実をつけることが多いのだ。いつも高枝鋏を使って悪戦苦闘している。ところが今年はなんと手の届く低い場所に多く花芽が出ているのを何カ所も発見した。
まるで少年時代に経験したドキドキ感を久しぶりに味わった。近くで採れる五味子は酒にするとみごとな赤い色で味も香りも素晴らしい。しかし、何といってもこのマタタビにはかなわない、と私は思っている。五味子よりもその採集が困難であるというところが、誰にでもできないという優越感にひたれるので、その味がいっそう際だつのも無理はないのだが、淡い黄色のマタタビ酒は、「ネコニマタタビ」ではなく、人をも恍惚にする魔物が潜んでいるに違いない。
 
休日の曇り空の下で、マタタビ大豊作の予感に胸を膨らませて帰宅した。そして、ついニタニタとしていて、うっかり、「キモチワル!」と敬遠されるしまつとなった。
今年、マタタビは2升できるかもしれない。・・・しかし、花芽がすべて実になるとは限らないのである。オーイ、マタタビ!・・・ガンバレよ~!
 
 
 

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昨日、今日と久々の連休となった。朝は昨日と同じ程度の雪が降っていたが、車の運転に支障はなく週に一度の買い物に出かけた。六里ヶ原で久々の浅間山を見たが、少ない雪の時に見せる縦縞の模様が美しい。今朝はマイナス3℃だったが、それほど寒いとは感じなかった。
 
秋にはキノコ採りも楽しんだが、何といっても恒例になっている果実酒造りに熱が入った。五味子、マタタビ、アキグミ、ヤマブドウを仕込んだ後、嬬恋の妹がヤマナシを持ってきてくれた。
これが2kgもあり、今年は半分を果実酒用ブランデーにつけてみた。例年通りの焼酎漬けと2種類のヤマナシ酒ができたわけである。
 
現在は、昨年造ったイチイ酒をチビチビやっているが、これがなかなかいい。果実酒は、なんといっても自分で実を採集するというのが楽しい。時期を逃すと採れなくなるので、そのあたりが一番難しいところだが、首尾よく手に入れることができれば後は簡単だ。まあ、一粒一粒丁寧に洗って仕込む過程が楽しみであり、それ故一年後にチビチビやるときも、味わいながら次の工夫を考える楽しみもたまらない。
昨年の果実酒はたっぷりある。長い冬もこれさえあれば身体の中から暖まるというものだ。
 
 

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薬物と言えば麻薬、覚醒剤、大麻などだが、最近では脱法ドラッグなどという聞き慣れない名前が報道されるようになった。薬物の乱用は危険であり絶対に避けねばならないが、我が家にも時折薬物が届き、密かにほくそ笑んでいる。
 
この夏にいただいたのはハワイのビール。三種類のビールが2本ずつ入った6本セットで、そのうちの一つはFIRE ROCK Pale Ale (ファイアーロック・ペールエール)。「これはハワイのビールですが、何故かラベルに浅間山が描かれています」と、ジョークを飛ばす提供者は、私にとって、いつも煙に巻かれるつかみ所がない不思議な存在である。もう一本は、ファインアロマホップを使用したロングボートアイランドラガー。そして果汁が入っているため、法令上ビールと表示できないワイルア・ウィートという発泡酒。いずれも珍しいものなので、夏にやってきた息子と飲むつもりだったが、息子が持参したイタリアの上等な薬物・白ワインにふらふらと吸い寄せられ、ついにハワイのビールは登板の機会を失っていた。見ると賞味期限が11月末になっている。そろそろ食卓に登場させ、その後は中毒患者の部屋の一輪挿しに使用する予定である。
 
そしてつい先日のこと、留守中に玄関前においている自転車のハンドルにぶら下げてあったのが、五一わいんの「嬬恋の想いで」。五一わいんの醸造元である林農園は、西に穂高岳、常念岳を望む北アルプス連峰、東に遠く八ヶ岳。近くに美ケ原高原を望む塩尻市桔梗ヶ原の中央に位置し、7ヘクタールの自家農場で各種の高級ワイン専用品種を栽培している。大正8年にワインの醸造を始めている知る人ぞ知るワインメーカーである。この薬物を自転車のハンドルにかけていった犯人は、もう分かっているが、しょうこりもなく私に薬物を提供して、いったいなんの魂胆があるのか、頭を悩ましている。
 
そしてもう一本の箱根梅酒は、小田原・曽我の梅(白加賀)を地元産の酒米(山田錦)で仕込んだ純米酒に漬け込んだ高級な梅酒である。甘さ控えめで梅の風味豊かな味わいは、もうとうの昔に胃袋で消化してしまっているが、今では我が家の密造酒の入れ物として重宝している。
このような各種薬物の提供者にかぎって、あまり酒に強くないという傾向があるのはどういうものか不思議である。
 
薬物の乱用には、くれぐれも注意が必要であるが、このような贈り物はやはり、いつもながら恐れ入っている。ああ・・なんまんだ・なんまんだ!
 
 

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